文字数 38,826
最終更新日 2025.11.12
登録日 2025.11.12
…山々が囲い、河川が滴り、草花は生い茂る。
その中心に広がる花畑で作り上げた装飾品は、平民が貴族の心を掴み、奴隷が王族となれる程優れたものだと言われている。
しかし、それは難しかった。古くは戦場で、花など一輪として咲かず、童話として残り千年が経過した。ある国が遂にその土地を占領し終え、条約で締結された中、若者を集めその戦場を街に作り変える計画を立て、その計画は見事に成功し、やがて貴族、王族、商人が訪れる街にまで成長するが…
その花は虫や獣、盗賊、さらには軍まで引き寄せる“危険な美”でもあった。
そして、都市は国家の“囮”として利用されていたことが明らかになり──
フィナとフィルは、街を守るために最後の決断を迫られる。
美しい花の棘であれ、と。
日本語タイトル:花、咲き揃うまで。
英語タイトル:Flowers in May
全十五章構成(本編+追加ストーリー「林檎と自転」)
本編
OP:都市のはじまり
一章:衝撃と畏怖
二章:王家に捧ぐ百合の花
三章:害虫スクランブル
四章:潮風に花の酌み手の袖ひるがへり
五章:宵が明くまで嵐しか知らず
六章:花の誘い
七章:獅子の牙
八章:花園を割く大輪と咲く大輪
九章:花園の封印
十章:緋色の花の風
追加
第一章:天文学者と枯れた花園
第二章:舞台女優のプロボーズ
第三章:宗教改革とプリンキピア
第四章:犭貧(とん)或いは黙示録
第五章:例え明日世界が滅ぶとしても
文字数 275,391
最終更新日 2025.11.12
登録日 2025.07.13
時代は明治、嘗て魔女や魔術師と呼ばれた超能力への嫌悪から欧米では軒並み姿を消してしまう。
・・・しかし、アジアには超能力が残った。当時GDPが圧倒的な中国、明治維新以降中米露蘭と様々な国の活動を抑えうる日本語、更にそれらを丁度よく結ぶ挑戦。ここの三ヶ所では人が入れ替わりながら超能力を着々と増やしていた。
それに目をつけた「世界最強」の探偵会社のメンバーにして連邦捜査局超能力課は、アジアにリクルーターである対超能力のプロフェッショナル、ジニアを送り込み、超能力に関する事件を解決しつつ調達することを考えた。
遺伝子工学×超能力×SF、超能力無しで次々に能力を打ち砕く捜査官の戦いが幕を開ける。
文字数 36,238
最終更新日 2025.10.30
登録日 2025.07.05
文字数 35,824
最終更新日 2025.10.29
登録日 2025.10.28
文字数 36,571
最終更新日 2025.10.28
登録日 2025.10.20
暗がりの市道。兄はいつもの帰り道に足を止め、ポケットの中で鍵の冷たさを確かめる。空気が重い。足音も車のライトも、どこか遠い。やがて──声がする。神とも悪魔ともつかない、ひんやりした声。
「蘇らせよう。ただし条件がある」 「条件って…?」 「倫理を、道徳を、裏返しに捨てることだ。生き延びるためにそれらを放棄するか、拒むか。選べ」
兄は短く笑った。笑いは冷たく、震え混じりだ。 「そんなもの、簡単に捨てられるか。妹を失うくらいなら、俺はそれを取らない」 声は色を変えずに続ける。 「ふうん。では、知らせておこう。お前の妹は数年前、こちらで送り込んだ。生きていればいいな」
言葉は薄く、残酷に落ちた。血の匂いが戻ってくるような気がした。兄の喉元を一瞬、誰かが掴む。問いが喉に詰まる。視界に映るのは見慣れた通り、見慣れた看板。だが彼の足は勝手に動き出していた。駅の改札を抜ける。商店街を抜ける。呼び止める声を探すように。
角を曲がると、妹はそこにいた。けれど立ってはいなかった。彼女の身体は路傍に寄り掛かり、服は裂け、血の線が舗道に細く描かれていた。誰も振り向かない。通行人は足を速めるだけだ。
「ミリア! ミリア!」
叫びが喉を切り裂く。胸を抉られるような沈黙の後、兄は何もできずに立ち尽くした。やがて、目に浮かんだのはあの声の冷たさと、告白のような一語だった——「生きていればいいな」。
静寂の中で、ナイフが落ちているのが見えた。女神が渡したという、ただのナイフ。彼はそれを拾い、血まみれの手で刃を確かめる。震えながらも、目は決まっていた。
「……必要だから」
次の瞬間、闇が深く、世界は回った。――ここから始まる、とだけ彼は思った。
文字数 13,517
最終更新日 2025.10.14
登録日 2025.10.04
第一部:『テーマパーク・アイランド』
この物語は、邪神が信仰に縛られ始めた世界を舞台にしている 。一見すると無関係な事件の数々が、実は「ある邪神を信じること」から始まった壮大な物語の序章だ 。プレイヤーは、人々と邪神が対立し、時には争い、時には協力しながら、世界が滅びの危機に瀕している状況に立ち向かう 。この物語の結末は、人々が何を選ぶかによって決まるだろう 。
第二部:『悪夢の氾濫』
これは、プレイヤーが「悪の氾濫」というシナリオの最高難度版に挑む物語だ 。『悪の氾濫』は、クトゥグア、ニャルラトホテプ、ショゴス・ロードといった神格が登場するシナリオだが、『悪夢の氾濫』では、ノーデンス、ヨグ=ソトース、シュブ=ニグラスという別の神格が登場する 。プレイヤーは、神格の選択や行動によって根本から変わるシナリオに翻弄されながら、この複雑な事件を解決へと導かなければならない 。
第三部:『届かねばならぬ場所』
キャンペーンの最終章では、全ての謎が解き明かされ、物語はクライマックスを迎える 。この物語の核心にあるのは、一人の人間の願いだ 。プレイヤーは、邪神たちがそれぞれに抱える葛藤や、人類の行く末をかけた最終決戦に身を投じることになる 。
文字数 185,257
最終更新日 2025.09.28
登録日 2025.09.05
戦火がすべてを焼き尽くした後の世界。かつての貨幣は価値を失い、仮想通貨の信頼性に裏打ちされた「電力」が、文明を支える唯一の通貨として君臨していた。電力は富裕層の都市に集中し、大半の人々は餓死寸前のスラムで、壊す体力もなくただ生きるだけの絶望的な日々を送っていた。
その格差社会の片隅で、発電所から高圧電流を盗み出す青年がいた。彼の名は、電野鋼兵。彼は「殺しはしないが、利益は最大化する」という独自の信条を掲げ、金持ちの命乞いをデータとして配信して儲けるなど、悪辣ながらも義賊的な活動を続けていた。彼の盗んだ電気は、嘗て「電気メスの魔術師」と呼ばれ、今は貧しい人々を救うため復讐を誓う闇医者「Dr. キリル」によってロンダリングされていた。
そんな鋼兵の日常は、一体の少女型AI兵器「ダンジグ」を拾ったことで一変する。軍から逃亡してきた彼女は、莫大な電力を消費する「大飯食らい」であり、「今後人殺しをしない様にする為に、全ての殺しを遂行する」という、矛盾した倫理観を抱えた謎多き存在だった。
これは、非情な論理で富を追求する盗電屋、大企業への復讐を誓う闇医者、そして矛盾を抱えたAIが、それぞれの譲れない義理と人情のために明日の糧を探し、電力に支配された世界の歪みに挑むアクションSFである。
文字数 15,213
最終更新日 2025.09.26
登録日 2025.09.16
文字数 15,067
最終更新日 2025.08.19
登録日 2025.08.19
殺人ミステリー、それは数多くの嘘や勘違いによって成立する奇妙な自称だ。また、その流行は説明不可能な奇妙な事件が多発した結果、どうにか説明するという目標を立て・・・ミステリー作品は完成した。
事件はやがて増える。思想が増えた様に、多様な殺人が増え、誤魔化す技術も増え、凡ゆる犯罪は高度なものになると同時に、平凡なものとなった。
また、法律の厳格化や、法治主義での厳罰の難しさは望まぬ結果になる事も多い。
・・・ロンドンに、一人、異質な探偵がいた。
事件の解決、それも本当の解決、関与した人物全てを諌める事が可能な女。
逮捕歴八十回、周辺国家にブレグジットで立ち入り禁止どころか経由した渡航も封じられ安楽椅子探偵しか出来ない。
彼女の前では嘘は通用しない。
彼女の前では全て些細なロジックだ。
・・・だからこそ、彼女は探偵として、相手を追求し続ける。
「・・・犯人の核心を知りたい、それこそが私の『緋色の研究』さ。」
文字数 24,828
最終更新日 2025.08.17
登録日 2025.08.16
※ほぼ実話です。
ロックダウンが少し緩和されたものの学校は未だ閉鎖、二人の少年は高校生の青春を楽しめないでいた。
少し前に大喧嘩をした二人は、人間関係の乏しさから接触を初めて・・・やがてお互いに手を取ってしまう・・・。
一人目は女装の似合う、彼のために我慢しながら彼女のフリをする遥香(ルカ)。
もう一人はサッカー部の色黒の少年だが、男の子と付き合うのはまだ恥ずかしい桜汰(おーくん)。
そんな二人のデートとHのお話。
※念の為もう一度言いますが実話です。
補足
デート回/H回で一話です。
まだ絵は追加してません。
絵でHシーンを書きます。おーくんの人が恥ずかちで見れないので実写は断念。
待ってろ今SDXL対応の私Lora(NSFW対応版)作ってるからな!!
文字数 49,753
最終更新日 2025.08.13
登録日 2025.07.22
贖罪と堕落を超え、極限の世界に挑む。
・・・そんな、死んだ王の話。
・・・世は乱世、世界を群雄割拠するは輪廻転生を乗り越え異邦異界から辿り着いた死を知る者達。彼等は王侯貴族として世界を席巻し、人々を導く。
その中で、ある皇帝が掘り出した英雄が、世界の秩序を一変させ、食物連鎖を壊す様に世界を変えた。
“ただ一人の正しさ”を信じさせた英雄。
彼の名はアルトリウス。理想と統治、犠牲と信仰を背負い、人類に秩序と未来を与えた。
だが、その理想の背後には、多くの失われた王たちがいた。
失血王、鎖誓王、狂王、苦蓄王・・・。
いずれもアルトリウスと共に生き、或いは争い、或いは信じて、そして堕ちた者たち。
理想に届かなかった彼らは“原罪”として神塔の地獄階層に封じられた。
それから幾星霜。
死者たちの魂が再び目覚め、地獄をさまようなかで、ひとりの少女――ディアーナが現れる。
〇〇でありながら麗しくみすぼらしい姿を持ち、かつての王たちの罪を「癒し、促し、導く」者。
彼女の問いかけは、地獄に静かなる火を灯す。
「あなたは、なぜ堕ちたの?」
地獄は試練。
地獄は裁き。
地獄は…継承されなかった“現在”そのものである。
王たちは己の記憶と国の滅びを辿り、地獄を一層ずつ登る。
失われた魂の王国に、“誰かが辿り着く”その日まで。
そして、かつての英雄・アルトリウスが見届けるのは、
「継がれた未来」か、「断ち切られた過去」か。
文字数 14,445
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.06.17
その素肌と、灰の髪は。
世界でもっとも“灰色”に近かった。
世界で最も女性が美しいとされる国──そこに、一人の少女がやってきた。
あまりにも美しい少女。
そして、私は彼女を──裏切った。
「お前なぞ、見た目だけの母から作り出した、まがい物に過ぎないのよ!」
映画。政治。貴族。
欲望と支配の網が渦巻く世界。
その“悪意の原液”に、彼女は触れてしまった。
だから、魔女は契約を差し出した。
「私の入れ替わりで、丸ごとぶっ壊すか」
「……ええ。私も、それがいいと思うわ」
ふたりの少女は、巨悪の因縁を断ち切る。
束縛をほどき、望みを叶えるために──世界と契約した。
文字数 118,982
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.04