大黒天喜多

大黒天喜多

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恋愛 連載中 長編
夫に離婚を告げられた。 相手は、実の妹だった。 三十五歳の佐倉美琴は、十年間、夫のため、義母のため、家のために尽くしてきた元専業主婦。 けれど夫は妹の莉央を選び、母までもが言った。 「お姉ちゃんなんだから、譲ってあげなさい」 夫も、家も、居場所も奪われた美琴に残されたのは、通帳一冊と、亡き祖母が使っていた古い炊飯器だけ。 行き場を失った彼女は、商店街の端にある空き店舗で、夜だけ開く小さなおむすび屋を始める。 塩むすび、鮭むすび、梅むすび、温かい味噌汁。 特別な料理ではない。 それなのに、彼女の店にはなぜか、人生に傷を抱えた人ばかりが集まってくる。 離婚届を出せずにいる看護師。 家に帰れない高校生。 孤独な老人。 夢に破れた会社員。 そして、いつも閉店間際に現れる冷徹な弁護士・黒瀬怜司。 黒瀬は、美琴が夫側に都合よく追い出されたことに気づき、静かに告げる。 「あなたは優しいんじゃない。奪われることに慣らされていただけです」 一方、美琴を捨てた夫と妹は、彼女が黙って背負っていた家事、介護、親族付き合いの重さを知り、少しずつ崩れていく。 「戻ってきてくれ」 「お姉ちゃん、少しくらい助けてよ」 もう遅い。 冷めたご飯を我慢して食べていた私は、もういない。 これは、夫と妹にすべてを奪われた元専業主婦が、夜のおむすび屋で人の心を満たしながら、自分の人生を取り戻していく物語。
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文字数 5,992 最終更新日 2026.06.23 登録日 2026.06.23
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結婚目前で婚約者の浮気を知った白石莉子。 傷ついた彼女は同窓会で再会した幼なじみ、黒瀬律に勢いで頼んでしまう。 「一ヶ月だけ、私の彼氏のふりをしてくれない?」 軽い契約のはずだった。 けれど律は、元婚約者の前で完璧な恋人を演じ、職場では莉子を特別扱いし、家では昔と同じ優しさで彼女の心をほどいていく。 しかも彼は時々、演技とは思えない目で莉子を見る。 「偽物でいいよ。莉子が俺を必要としてくれるなら」 これは契約恋愛。 そう言い聞かせるほど、彼の本気が甘く迫ってくる。
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文字数 6,515 最終更新日 2026.06.23 登録日 2026.06.23
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