正体を隠せているつもりのエリートポンコツな可愛すぎる妻のため、僕は今日も暗躍する

「愛する妻は、僕を殺す仕事をしている。」

 世の中の愛し合う夫婦達は、お互いの全てを知っているのか……答えはNO。

 どれだけ相手の事を信用して、心の底から愛していようとも、言えない秘密の1つや2つ付き物である。
 その秘密が大きいか小さいかなど、墓場まで持っていけばもはや関係の無い事だ。

 僕ら夫婦だって同じ。他の夫婦が秘密を隠しているように、僕らにもお互いに秘密がある。つまり、とてもとても一般的な夫婦。

 ……え?どんな秘密があるのか?

 些細な事さ。僕が国家の大罪人として最重要指名手配されていて、僕の妻は国家直属の暗殺ギルドでリーダーをしている……って事くらいかな。
 困る事に、もしバレたら殺されてしまうから、この秘密は墓場まで持っていく。何せ、これ以外はとても順風満帆な夫婦生活なのだから。

 あ、ちょうど妻が帰って来た。でも何だろう……どこか表情が暗いような……

「……ねぇ」
「お、おかえりなさい……どうしましたか……?」
「貴方……私に隠し事、してますよね……?」

…………ん!?!?

*国家に追われる大罪人の夫と、その正体を知らない“政府直属暗殺ギルドリーダー”の妻。

世界1危険で、世界1甘い夫婦の物語!

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