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大切な人 5
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燐と玲奈は同じ部屋だ。
いつも燐が部屋に戻ると玲奈は既に寝ている。だが今日はベットにいない。これはおかしいと気付いた燐は玲奈を探す。
風呂場に灯りがついている。燐は玲奈が風呂に入っていると思った。だが風呂からシャワーの音が聞こえない事に不思議に思い風呂場に入った。
そこに手首から血を流し風呂全体に広がる赤い血、青ざめて死んでいるような顔色をして目を瞑っている玲奈がいた。
「ねえ、れいちゃん!目を開けて!玲ちゃん!いや!
ああ、救急車、だめだ!ああ、どうしよう」
燐は慌てていた。どうすれぼいいか前世を含めてこんな状況になったことがないから。
燐は急いで廊下にいた執事を呼んだ。隠し子といえどちゃんと一条の血をひいている子を死なせると色々とまずい。執事は急いで止血し専門医を呼んだ。
幸い傷が深くなかったから一命を取り留めた。だがこれがきっかけに一条家との溝がより深まった。
それから1週間がたった。あれ以来玲奈は目を覚さない。両親も一度も見舞いに来ることがなかった。
両親が玲奈の見舞いに来たのは2週間後だった。だが両親の本当の目的は見舞いじゃなかった。
「燐、お前はこれでも一条家の跡取りだ。姉の調子ぐらい把握しておけ。迷惑だ、美咲が子を埋めていたらお前らなんか用無しで今すぐ追い出したいところだ。」
美咲とは燐たちの義理の母の名前だ。
子供に言う内容じゃない。玲奈が聞いていたら泣いていただろう。燐は前世があるから泣くことがないが血のつながった家族にそれを言われて少なからず傷ついていた。
それに耐えかね、燐が前から考えていたことを両親に言う。
「父さん、母さん少しお願いがあります。」
燐が両親にお願いすることは初めてだった。だから父親は少し驚いている。
「僕たちは10歳です。でも自分たちで家事もこなせます。今までやってきたので。」
「お前、ここから出て行く気か?お前はこれでも一条家の跡取りだぞ。そんなことが許されると思ってるのか?!何を考えている、全く。」
「はい、分かっています。だからです。跡取りだからこそです。高校を卒業したら本格的で父さんの手伝いをします。」
「お願いです。ちゃんとそうなったら父さんが望む以上の結果を残します!だから、だから高校を卒業するまで自由にさせてください!」
「は、何戯言、いっている。ダメだ。」
「これから父さんの言う通りにします。たから私の大切な玲奈だけは幸せに暮らさせてあげたいんです。高校も父さんが決めて良いから!お願いします!!」
燐は一人称ぎ変わっているのに気付かず土下座する勢いてお願いをした。その気迫に負けたのか
「わかった、好きにしろ。」
「あなた!何を…」
「やめろ。高校はこちらが指示する。住む場所もこちらが決める。その言葉忘れるなよ」
ほ、
やっと一安心した。これで玲奈を幸せにしてあげれると。
いつも燐が部屋に戻ると玲奈は既に寝ている。だが今日はベットにいない。これはおかしいと気付いた燐は玲奈を探す。
風呂場に灯りがついている。燐は玲奈が風呂に入っていると思った。だが風呂からシャワーの音が聞こえない事に不思議に思い風呂場に入った。
そこに手首から血を流し風呂全体に広がる赤い血、青ざめて死んでいるような顔色をして目を瞑っている玲奈がいた。
「ねえ、れいちゃん!目を開けて!玲ちゃん!いや!
ああ、救急車、だめだ!ああ、どうしよう」
燐は慌てていた。どうすれぼいいか前世を含めてこんな状況になったことがないから。
燐は急いで廊下にいた執事を呼んだ。隠し子といえどちゃんと一条の血をひいている子を死なせると色々とまずい。執事は急いで止血し専門医を呼んだ。
幸い傷が深くなかったから一命を取り留めた。だがこれがきっかけに一条家との溝がより深まった。
それから1週間がたった。あれ以来玲奈は目を覚さない。両親も一度も見舞いに来ることがなかった。
両親が玲奈の見舞いに来たのは2週間後だった。だが両親の本当の目的は見舞いじゃなかった。
「燐、お前はこれでも一条家の跡取りだ。姉の調子ぐらい把握しておけ。迷惑だ、美咲が子を埋めていたらお前らなんか用無しで今すぐ追い出したいところだ。」
美咲とは燐たちの義理の母の名前だ。
子供に言う内容じゃない。玲奈が聞いていたら泣いていただろう。燐は前世があるから泣くことがないが血のつながった家族にそれを言われて少なからず傷ついていた。
それに耐えかね、燐が前から考えていたことを両親に言う。
「父さん、母さん少しお願いがあります。」
燐が両親にお願いすることは初めてだった。だから父親は少し驚いている。
「僕たちは10歳です。でも自分たちで家事もこなせます。今までやってきたので。」
「お前、ここから出て行く気か?お前はこれでも一条家の跡取りだぞ。そんなことが許されると思ってるのか?!何を考えている、全く。」
「はい、分かっています。だからです。跡取りだからこそです。高校を卒業したら本格的で父さんの手伝いをします。」
「お願いです。ちゃんとそうなったら父さんが望む以上の結果を残します!だから、だから高校を卒業するまで自由にさせてください!」
「は、何戯言、いっている。ダメだ。」
「これから父さんの言う通りにします。たから私の大切な玲奈だけは幸せに暮らさせてあげたいんです。高校も父さんが決めて良いから!お願いします!!」
燐は一人称ぎ変わっているのに気付かず土下座する勢いてお願いをした。その気迫に負けたのか
「わかった、好きにしろ。」
「あなた!何を…」
「やめろ。高校はこちらが指示する。住む場所もこちらが決める。その言葉忘れるなよ」
ほ、
やっと一安心した。これで玲奈を幸せにしてあげれると。
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