婚約破棄されて私が幸せの悪役令嬢でごめんなさい

「しらばっくれるな! 君との婚約を、今この場をもって破棄させてもらう!」

その言葉に、会場が一瞬で水を打ったように静まり返る。

「……まあ」

小さく呟き、扇で口元を隠す。その瞳は、驚きよりも先に、冷ややかな光を宿していた。
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