この世に二種類しかない不遇職『付与魔術師』の俺、伝説の秘宝で増やした職業はまさかの不遇職『短剣使い』だった〜不遇職と秘剣で世界最強〜

 仲間がいれば、俺だってーーー!

 そう思い1人ダンジョンに潜るも、S級モンスターに出会ってしまう。逃げ惑い、抵抗するも、遂に行き止まりに辿り着いてしまった。
 絶体絶命かと思ったその時、後ろの壁が開く。細い道を転がった先。そこにあったのは、宝物庫であった。
 適正外の武器、俺には関係ない魔術の巻物、俺でも普通に付与出来るほどの付与武器、めちゃくちゃ渋かった。
 だが奥に1つ、祀られている秘宝があった。

『このジュエル、触れれば貴殿に、この世にある50億の職の中から1つ追加で与えん。確率はそれぞれ一定。貴殿の運勢を見せてみよ』

 この宝石は触れるだけでこの世にあるジョブからランダムで1つ追加…だと!?しかもレア職業ってのは確率が極端に低くなるはずなのに、確率が一定なんて、国宝…いやこれを巡っての戦争レベルだぞ…!?
 これは俺が使うしかない!これ以上不遇職が増えるのは勘弁だけど、短剣使いじゃなきゃ不遇職とは言わないよな…!これに触れるだけで、か。
 そして俺はジュエルに触れることにした。



 触れるジュエル

 望まぬ職業

 零れる涙

 

 不遇職しか持たない彼の冒険やいかにーーー?
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