あんぽんたんの皆様へ
兵庫県尼崎市の住宅地にある古い一軒家。
そこは多数の警備用ビデオカメラと鉄条網で守られた城のような作りで、ご近所に多大な迷惑と騒音を振り撒く老人・末松武弘の棲み処である。
滅多に他人は近寄らないのに、ある日、冴えない見た目の浅子という男が訪ねてくる。
威嚇用の金属バットを手に浅子を連れ込み、何が狙いか詰問する末松。すると浅子は公的な奨学金債権を回収する取り立て屋である事を白状する。
粗暴な末松に反抗し、六年前に家出して京都の大学へ入った息子・末松敬一の借金を代りに払えと言うのだ。
負債は巨額であり、末松邸の不動産を売却しなければ返済は覚束ない。それに敬一自身にはどうしても支払えない事情があるらしい。
拒否しようとする末松と、あの手この手で説得を試みる浅子の間で、目まぐるしい駆け引きが展開するが……
エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+、カクヨムにも投稿しております。
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