霧の王と四季たち
『世界がひと夏で終わるなら』の続編のようなものです。
___________
霧の王は夏が一等好きで
夏が来れば嬉しそうに
その喉で声を奏でる。
秋が来れば紅葉に戯れ
深い渓谷の水で喉を潤す。
透明で銀色に光をたたえる水は
鏡のように染まった山を写した。
水を飲んでそして、
霧の王は霧を吐いた。
白く白く凍って、雪が降る。
夏とはまた違う微睡みの中に
春の夢を見て、
時折雪原を駆け
春が来れば尾根を巡り
その鼻先を濡らす露に笑う。
そして、冷たい梅雨が来て
それが明ければ、
また夏が来る。
そうしてこの世界は回っていく。
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霧の王は夏が一等好きで
夏が来れば嬉しそうに
その喉で声を奏でる。
秋が来れば紅葉に戯れ
深い渓谷の水で喉を潤す。
透明で銀色に光をたたえる水は
鏡のように染まった山を写した。
水を飲んでそして、
霧の王は霧を吐いた。
白く白く凍って、雪が降る。
夏とはまた違う微睡みの中に
春の夢を見て、
時折雪原を駆け
春が来れば尾根を巡り
その鼻先を濡らす露に笑う。
そして、冷たい梅雨が来て
それが明ければ、
また夏が来る。
そうしてこの世界は回っていく。
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