身代わり帝妃♂の後宮事件解決譚
駆けつけた時には、もはや全てが終わっていた。
噎せ返るような血の匂いの中で、俯いていた彼女が顔を上げこちらを見る。
「どうして」
零れ落ちた声は掠れていた。
彼女が笑う、嫣然と。けれどどこか、泣きそうに。
声をかけようとした私の肩に、後ろから置かれた手。
「……――小香」
耳に届いた呼びかけに振り返ると、そこにいた帝妃は、ゆるく首を横に振った。
もう何も、出来ることはないのだと、まるで私に言い聞かせるかのように。
・いわゆる魔法とか魔術とかがある異世界の中華後宮っぽい場所が舞台です
・主人公は犯人と仲が良かった宮女
・帝妃はなくなった妹の身代わりをしている兄
・あくまでも中華王朝風で、彼の国の後宮制を参考にしたオリジナル
・某お話などと同設定ですけど、これだけで読めるはずです
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