きみに幸あらんことを~復讐は愛を呼ぶ~
江戸末期の吉原——異質な静寂に包まれた妓楼「櫻花」の畳の上で、妓夫の二乃助(にのすけ)は記憶を失った状態で目を覚ます。ひとつだけ確かなのは己に大切な妹がいたこと。
静まり返る館内を彷徨う二乃助が目撃したのは、顔のない悪霊が人々を惨殺していく狂気の世界だった。しかし悪霊は何故か自分だけは襲わなかった。その隙に妹を探すが見つからず、まさか悪霊に襲われたのではと二乃助が問い詰めるものの、悪霊は哀しい気配を漂わせるばかりだった。
やがて徐々に記憶を取り戻していく二乃助。
解き明かされていく自分の過去、見え隠れする悪徳楼主の影、そして自分を襲わない悪霊の正体——。
この異次元の吉原で二乃助が知る「本当の真実」とは。
暗闇の底で憎悪と愛執が交錯する、吉原怪異サスペンス。
〜作者コメント〜
コンセプトは様々な愛。仄暗いプロローグから始まりますが基本ギャグ多めのハピエンです。完結しました。26.4.1加筆修正いたしました。
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