【完結】何度時(とき)が戻っても、私を殺し続けた家族へ贈る言葉「みんな死んでください」

「リリア、お前は要らない子だ」
「リリア、可愛いミリスの為に死んでくれ」
「リリア、お前が死んでも誰も悲しまないさ」

 リリア
 リリア
 リリア

 何度も名前を呼ばれた。
 何度呼ばれても、けして目が合うことは無かった。
 何度話しかけられても、彼らが見つめる視線の先はただ一人。

 血の繋がらない、義理の妹ミリス。

 父も母も兄も弟も。

 誰も彼もが彼女を愛した。

 実の娘である、妹である私ではなく。
 真っ赤な他人のミリスを。

 そして私は彼女の身代わりに死ぬのだ。

 何度も何度も何度だって。苦しめられて殺されて。

 そして、何度死んでも過去に戻る。繰り返される苦しみ、死の恐怖。私はけしてそこから逃れられない。

 だけど、もういい、と思うの。
 どうせ繰り返すならば、同じように生きなくて良いと思うの。

 どうして貴方達だけ好き勝手生きてるの? どうして幸せになることが許されるの?

 そんなこと、許さない。私が許さない。

 もう何度目か数える事もしなかった時間の戻りを経て──私はようやく家族に告げる事が出来た。
 最初で最後の贈り物。私から贈る、大切な言葉。

「お父様、お母様、兄弟にミリス」

 みんなみんな

「死んでください」

 どうぞ受け取ってくださいませ。


※ダークシリアス基本に途中明るかったりもします
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