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4章 コスで救済
73話 モグラのくせに
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あいつが俺に反抗するなんて、ふざけたことしやがって、許せねぇ。
あいつが残して行った人形やぬいぐるみ共が笑ってきやがる、いちいち気に障るがそれどころじゃねぇ、兵士たちにあいつを捕まえるように指示を出した、まだ街にいるからだ。
「俺にあんな舐めた態度を取った事、後悔させてやる」
今に見ていろ、人形たちをぶち壊して報告を待った、だが帰って来た兵士たちは街にはいなかったと報告してきた。
そんなはずあるか!俺は椅子を蹴り上げぶち壊した、人形たちもろともな。
「どういうことだよ、そんなに早く移動できんのかよ」
「恐らく移動魔法を有していたと思われます」
魔法は何でもありかよ、俺様をコケにしやがったモグラには落とし前をつけさせてやる。
今動ける兵を集め進軍を指示した、残りは後から来るように命令した。
「ちっこれだけかよ」
「申し訳ありません勇者様」
急な事だ、100人の兵士でも仕方ない、俺は馬に乗り出発した、物資も何も持たずにな、あいつの人形たちも移動していたが、俺たちの速度に追いついてなかった。
ざまあみろと街に叫び笑ってやった、ついて来た兵の隊長は、これからどうするのか聞いて来たよ、そんなの決まってる、あいつの帰った王都を落とすんだ。
「そんな!?無茶ですよ」
「俺は勇者だぞ、無理なわけねぇだろ」
「しかし、補給物資も持ってきていません、王都まで急いでも2日は掛かります」
補給は適当な村を通れば良い、今はとにかく急ぐんだ、あいつを捕まえて俺の物にする、壊れないおもちゃは俺の物だ。
最初の村に着き食料を調達した、最初の村は領主の領地、次は奪ってやるぜ。
「勇者様、ここで援軍を待ちましょう、急ぐ必要はありません」
「兵士長、俺の言う事が聞けねぇのか?」
剣を突き付けて殺すぞっと脅した、弱いくせに意見してきやがる面倒な奴だ、物なんて取れば良いんだ、抵抗したら痛めつければ良い。
休憩しないで次の村に急いだ、走りながら食事をして出来るだけ馬を走らせた、相手の陣地に入れば追いつけたるだろう。
「あの村か」
「確か、キャックル村と言う名です、今ここら辺は食料生産が良好なんです」
「そんな事は関係ない、奪ってやるだけだ」
馬に鞭を打ち急いだ、入り口に誰もいなかったから村の中には簡単には入れたよ、つまらないと思い食料を寄こせと叫んだ。
村人が数人出てきたが武器を持たず、俺たちの前に無防備にも出て来た。
「ようこそキャックル村へ、僕は村長のブリリアと申します、食料なら奪わなくても歓迎しますよ?」
「うるせぇんだよ、さっさと寄こせ」
女の村長に剣を向け命令した、だがその剣は俺の手からスルリと離れた、力を入れていたのにだ、女は剣を持ってニコリとしてやがる。
この女気に入らねぇ、手の平を向け魔法を放った、だがその魔法は俺の剣できられたよ。
「てめぇほんとに何もんだ」
「だから村の村長ですってば、それに戦う必要はないんです、これも返します」
握り手を向けて剣を投げて来た、キャッチしたが俺は女の余裕な態度が気に入らねぇ、仲良しゴッコなんてする気はねぇんだ、奪う為にここに来た、恵んでくれなんて言ってねぇんだ。
剣を女に向け今度は油断しなかった、女は剣先を掴み動かさない。
「あらあら」
「どうだよ女、俺はつえぇんだ、良いから食料を寄こせ」
剣に力を入れ女の手を切ろうとした、だが動かせなかった、それどころか女は俺の入れた力を利用し、俺を馬から降ろし地面に叩きつけて来た。
衝撃は俺の鎧を砕きかなりの痛みを受けたよ、その後も俺の体を浮かせ地面に何度も叩きつけてきやがった。
「こ、このヤ・ロォ」
「剣を向け奪おうとするからです、食料は提供すると言ってるのに態度がダメです、出直して来てください」
馬に横で寝かされ俺は村の外に出された、兵士長たちは何も出来ず俺を村の外に連れ出したんだ、傷の手当ては後から来た援軍によってされたが、俺は気に入らなかった。
村の外でテントを張り陣を作った、あの村が最初の生贄だ。
「あの女許さねぇ、モグラの前に遊んでやる」
兵士は1000人、これならあんな小さな村一瞬だ、200人を突撃させ朗報を待った、だが戻って来た兵士は包帯を巻き食料の袋を持って帰って来たんだ。
報告を聞いて俺は怒鳴った、食料を帰してこいと命令してやった、兵士たちは急いで村に向かったよ。
「ったく!何のために村に行ったと思ってるんだ、襲った村で看病され食料を貰って来るなんてどうかしてるぜ」
返り討ちにあった方がまだマシだ、村人に負けて来るとは思わなかったよ、しかも圧倒的にな。
兵士長に次の襲撃をする事を話した、次は1000人全員で突撃だ、兵士たちが戻ってきたら決行する、そう決めたんだがいくら待っても200人の兵士は帰ってこなかった。
「いったいどうなってやがる、あいつらはどうなった」
「いま調べさせています、少々お待ちください」
兵士長が待つように言ってきた、既にどれだけ待ってると思ってるんだと怒鳴ったが、丁度そこに兵士がテントにやってきた、兵士長に耳打ちをして驚いた顔をし始めたよ。
悪い知らせなのは見て取れる、だが聞かないとダメだろう、兵士長が話すのを待ったよ。
「勇者様、200人の兵士は村で住む事を決めたようです」
「な!?」
寝返ったといきなり言われた、その程度の兵士だったと思うしかないがこれは困った、仲間の兵士と戦うことになる、俺は気にしないが他の兵士はダメだ。
兵士長にどうするんだと怒鳴ったよ、待たずに攻めれば良かったんだ。
「せ、説得に向かいます、突撃はその後で」
「簡単に寝返った奴らに必要とは思えないな、俺が起きるまでの間だ」
怪我を治したばかりで眠かった、だから起きるまでに何とかしておけと任せた、起きたら突撃、そう思っていたんだ、だが人形たちの笑い声で俺は起こされた。
追いついて来たのかと壊してやった、だがかなりの数がいて笑い声がウザい、イライラが増して来たよ。
「もううんざりだ、兵士長!」
テントを出て兵士長を呼んだ、しかし返事は無く何度呼んでも出てこなかった、テントを1つ1つ見て回ったが誰もいない。
一体どうなってる、そう思う前に村に行ったんだと直感した、俺は仕方なく一人で突撃したよ、そこには予想通り兵士長や他の兵士たちがいた。
「勇者様、起きたのですね」
「ああ起きたさ・・・それでお前、一体どういうつもりだよ」
死にたいのか?っと剣を向けたが、兵士長は手も上げない、村で暮らすことを選んだと言ってきやがった、反逆なのは明白だ、だが兵士長たちは意見を変えない、そこにあの女が来たよ。
「お前がたぶらかしたんだな」
「たぶらかすなんて言いがかりです、僕は平和に暮らしましょうと提案しただけです」
兵士長にニコリと視線を送ると、兵士長は赤くなっていやがった、救ってもらった恩を受け惚れたんだろう、その程度でと思うがこの女は確かに美人だよ。
だが俺は許さない、雷の魔法を放ちこの村を焼き払うことにした、空に手をかざし空から龍の形をした雷が降って来た、ざまあみろと笑ってやったが、その魔法は村には落ちなかった、空に大きな盾が現れたんだ。
「そ、そんなバカな!?」
「これくらい簡単ですよ、あなたは自分が強いと思ってるみたいですけど、その程度です、ほらそこのお人形さんたちも笑ってるでしょ」
女が俺の足元を指差して来た、視線を送ると人形と目が会ってしまった、その目がとても気持ち悪く感じて恐怖したよ。
足で蹴り飛ばし、俺はその場から逃げた、あの女は危険だと思ったからだ、しっかりと準備して倒してやる。
「人形が怖いからじゃない、俺は・・・俺は勇者だ!」
陣に残っていた馬に乗り領地に戻った、今に見ていろよ裏切り者ども、後悔させてやる、馬を走らせ言い捨てた次会った時はお前たちの最後だ。
あいつが残して行った人形やぬいぐるみ共が笑ってきやがる、いちいち気に障るがそれどころじゃねぇ、兵士たちにあいつを捕まえるように指示を出した、まだ街にいるからだ。
「俺にあんな舐めた態度を取った事、後悔させてやる」
今に見ていろ、人形たちをぶち壊して報告を待った、だが帰って来た兵士たちは街にはいなかったと報告してきた。
そんなはずあるか!俺は椅子を蹴り上げぶち壊した、人形たちもろともな。
「どういうことだよ、そんなに早く移動できんのかよ」
「恐らく移動魔法を有していたと思われます」
魔法は何でもありかよ、俺様をコケにしやがったモグラには落とし前をつけさせてやる。
今動ける兵を集め進軍を指示した、残りは後から来るように命令した。
「ちっこれだけかよ」
「申し訳ありません勇者様」
急な事だ、100人の兵士でも仕方ない、俺は馬に乗り出発した、物資も何も持たずにな、あいつの人形たちも移動していたが、俺たちの速度に追いついてなかった。
ざまあみろと街に叫び笑ってやった、ついて来た兵の隊長は、これからどうするのか聞いて来たよ、そんなの決まってる、あいつの帰った王都を落とすんだ。
「そんな!?無茶ですよ」
「俺は勇者だぞ、無理なわけねぇだろ」
「しかし、補給物資も持ってきていません、王都まで急いでも2日は掛かります」
補給は適当な村を通れば良い、今はとにかく急ぐんだ、あいつを捕まえて俺の物にする、壊れないおもちゃは俺の物だ。
最初の村に着き食料を調達した、最初の村は領主の領地、次は奪ってやるぜ。
「勇者様、ここで援軍を待ちましょう、急ぐ必要はありません」
「兵士長、俺の言う事が聞けねぇのか?」
剣を突き付けて殺すぞっと脅した、弱いくせに意見してきやがる面倒な奴だ、物なんて取れば良いんだ、抵抗したら痛めつければ良い。
休憩しないで次の村に急いだ、走りながら食事をして出来るだけ馬を走らせた、相手の陣地に入れば追いつけたるだろう。
「あの村か」
「確か、キャックル村と言う名です、今ここら辺は食料生産が良好なんです」
「そんな事は関係ない、奪ってやるだけだ」
馬に鞭を打ち急いだ、入り口に誰もいなかったから村の中には簡単には入れたよ、つまらないと思い食料を寄こせと叫んだ。
村人が数人出てきたが武器を持たず、俺たちの前に無防備にも出て来た。
「ようこそキャックル村へ、僕は村長のブリリアと申します、食料なら奪わなくても歓迎しますよ?」
「うるせぇんだよ、さっさと寄こせ」
女の村長に剣を向け命令した、だがその剣は俺の手からスルリと離れた、力を入れていたのにだ、女は剣を持ってニコリとしてやがる。
この女気に入らねぇ、手の平を向け魔法を放った、だがその魔法は俺の剣できられたよ。
「てめぇほんとに何もんだ」
「だから村の村長ですってば、それに戦う必要はないんです、これも返します」
握り手を向けて剣を投げて来た、キャッチしたが俺は女の余裕な態度が気に入らねぇ、仲良しゴッコなんてする気はねぇんだ、奪う為にここに来た、恵んでくれなんて言ってねぇんだ。
剣を女に向け今度は油断しなかった、女は剣先を掴み動かさない。
「あらあら」
「どうだよ女、俺はつえぇんだ、良いから食料を寄こせ」
剣に力を入れ女の手を切ろうとした、だが動かせなかった、それどころか女は俺の入れた力を利用し、俺を馬から降ろし地面に叩きつけて来た。
衝撃は俺の鎧を砕きかなりの痛みを受けたよ、その後も俺の体を浮かせ地面に何度も叩きつけてきやがった。
「こ、このヤ・ロォ」
「剣を向け奪おうとするからです、食料は提供すると言ってるのに態度がダメです、出直して来てください」
馬に横で寝かされ俺は村の外に出された、兵士長たちは何も出来ず俺を村の外に連れ出したんだ、傷の手当ては後から来た援軍によってされたが、俺は気に入らなかった。
村の外でテントを張り陣を作った、あの村が最初の生贄だ。
「あの女許さねぇ、モグラの前に遊んでやる」
兵士は1000人、これならあんな小さな村一瞬だ、200人を突撃させ朗報を待った、だが戻って来た兵士は包帯を巻き食料の袋を持って帰って来たんだ。
報告を聞いて俺は怒鳴った、食料を帰してこいと命令してやった、兵士たちは急いで村に向かったよ。
「ったく!何のために村に行ったと思ってるんだ、襲った村で看病され食料を貰って来るなんてどうかしてるぜ」
返り討ちにあった方がまだマシだ、村人に負けて来るとは思わなかったよ、しかも圧倒的にな。
兵士長に次の襲撃をする事を話した、次は1000人全員で突撃だ、兵士たちが戻ってきたら決行する、そう決めたんだがいくら待っても200人の兵士は帰ってこなかった。
「いったいどうなってやがる、あいつらはどうなった」
「いま調べさせています、少々お待ちください」
兵士長が待つように言ってきた、既にどれだけ待ってると思ってるんだと怒鳴ったが、丁度そこに兵士がテントにやってきた、兵士長に耳打ちをして驚いた顔をし始めたよ。
悪い知らせなのは見て取れる、だが聞かないとダメだろう、兵士長が話すのを待ったよ。
「勇者様、200人の兵士は村で住む事を決めたようです」
「な!?」
寝返ったといきなり言われた、その程度の兵士だったと思うしかないがこれは困った、仲間の兵士と戦うことになる、俺は気にしないが他の兵士はダメだ。
兵士長にどうするんだと怒鳴ったよ、待たずに攻めれば良かったんだ。
「せ、説得に向かいます、突撃はその後で」
「簡単に寝返った奴らに必要とは思えないな、俺が起きるまでの間だ」
怪我を治したばかりで眠かった、だから起きるまでに何とかしておけと任せた、起きたら突撃、そう思っていたんだ、だが人形たちの笑い声で俺は起こされた。
追いついて来たのかと壊してやった、だがかなりの数がいて笑い声がウザい、イライラが増して来たよ。
「もううんざりだ、兵士長!」
テントを出て兵士長を呼んだ、しかし返事は無く何度呼んでも出てこなかった、テントを1つ1つ見て回ったが誰もいない。
一体どうなってる、そう思う前に村に行ったんだと直感した、俺は仕方なく一人で突撃したよ、そこには予想通り兵士長や他の兵士たちがいた。
「勇者様、起きたのですね」
「ああ起きたさ・・・それでお前、一体どういうつもりだよ」
死にたいのか?っと剣を向けたが、兵士長は手も上げない、村で暮らすことを選んだと言ってきやがった、反逆なのは明白だ、だが兵士長たちは意見を変えない、そこにあの女が来たよ。
「お前がたぶらかしたんだな」
「たぶらかすなんて言いがかりです、僕は平和に暮らしましょうと提案しただけです」
兵士長にニコリと視線を送ると、兵士長は赤くなっていやがった、救ってもらった恩を受け惚れたんだろう、その程度でと思うがこの女は確かに美人だよ。
だが俺は許さない、雷の魔法を放ちこの村を焼き払うことにした、空に手をかざし空から龍の形をした雷が降って来た、ざまあみろと笑ってやったが、その魔法は村には落ちなかった、空に大きな盾が現れたんだ。
「そ、そんなバカな!?」
「これくらい簡単ですよ、あなたは自分が強いと思ってるみたいですけど、その程度です、ほらそこのお人形さんたちも笑ってるでしょ」
女が俺の足元を指差して来た、視線を送ると人形と目が会ってしまった、その目がとても気持ち悪く感じて恐怖したよ。
足で蹴り飛ばし、俺はその場から逃げた、あの女は危険だと思ったからだ、しっかりと準備して倒してやる。
「人形が怖いからじゃない、俺は・・・俺は勇者だ!」
陣に残っていた馬に乗り領地に戻った、今に見ていろよ裏切り者ども、後悔させてやる、馬を走らせ言い捨てた次会った時はお前たちの最後だ。
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