王区 ―東京二十三区には二十三人の王が居る―
東京二十三区には、それぞれ王がいる。
一年前まで、そんなものはいなかった。覚えているのは、俺だけだ。
恋人・澪が消えた夜から、東京は変わった。
彼女のスマートフォンに残された二十三の名前。それは、この街を支配する王たちの名前だった。
一周忌の朝、黒瀬玲司は、区境を越えて王の能力を借りる《越境》に目覚める。そして、真相を追う手段を得た彼に、王が殺意を向ける。
区王の能力説明には、一つだけ嘘がある。
その嘘を見抜けるかどうかが、生死を分ける。
澪に何があったのか。
なぜ王たちは、俺を殺そうとするのか。
答えを求め、玲司は次の区境を越える。
一年前まで、そんなものはいなかった。覚えているのは、俺だけだ。
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