裏切られた聖女は闇堕ちして全員に報いを与えます
聖王国ルーメリアで“本物の聖女”として国を支えてきたリュシエル・ヴァルディアは、王太子アルベルトの婚約者でありながら、神殿の方針により裏方として祈り続ける日々を送っていた。奇跡は証明できず、記録は神殿が管理するため、彼女の功績はすべて“表の聖女”セレフィナのものとして扱われる。自己犠牲こそ正しいと信じるリュシエルは疑問を抱きつつも従い続けるが、王太子が無自覚にセレフィナを称賛し、父ですらそれを肯定する現実に、少しずつ違和感が積み重なっていく。一方、隣国の王カイゼルは、異常な奇跡の発生源として彼女の存在に気づき、静かに観測を始めていた。
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