追放勇者は愛されていた。
「今日までの特訓ではっきりした。お前は邪魔だ。一緒に連れていけば足手まといにしかならない……魔王以前に、賢者の泉に到達することもできないだろう。お前みたいなゴミのせいで、全滅なんてごめんなんだよ」
頼れる勇者パーティのリーダー、グレイスはケントをそう言って追放した。
一緒に魔王を倒そう――孤児院で家族同然に育ち、そう誓い合った筈だったのに、一体何故。
打ちひしがれるケントに、“あいつらを見返そう!”と告げる少女リリー。
何故グレイスが豹変し、ケントに怪我までさせてパーティから追い出したのか?
そこにはある、大きな理由と真実が隠されていた。
“誰も悪くない”追放勇者の物語、ここに開幕。
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