『俺は平穏に暮らしたいだけなのに、借金一億五千万ゴールドで異世界に転移させられました』〜ポンコツ大聖女の尻拭いはお断りだ〜
平穏第一主義の青年・九条迅は、ある日突然“完璧女神(自称)”ルミエル・セラフィナによって異世界へ送り込まれる。
説明は雑、特典は未実装、そして押し付けられたのは――借金一億五千万ゴールド。
「俺は平穏に暮らしたいだけなんだが?」
転生ではなく“転移”。つまり元の身体のまま放り出された迅に、チート能力はない。あるのはそこそこ冷静な判断力と、絶妙に不幸寄りの運だけ。初日に市場へ放り出され、奴隷狩りに遭遇し、成り行きで巨大両手剣ツヴァイヘンダーを担ぐ羽目になる。
一方、天界管理局第一階層担当の大聖女ルミエルは、神界でも有名なポンコツ。書類は溜める、借金は増やす、都合が悪くなると泣く。だが自称だけは完璧。
「全部あなたの成長のためよ!」
「俺の人生を教材にするな」
英雄になる気はない。名誉もいらない。ただ飯と屋根と安全が欲しいだけ。
それなのに、なぜか事件の中心に巻き込まれていく迅。
借金返済? 救世主? そんなものは後回しだ。
これは、ポンコツ大聖女の尻拭いを全力で拒否しながら、異世界で“静かに生き延びようとする”男のサバイバルコメディである。
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