婚約破棄された夜、冷徹公爵の「眠るだけの契約妻」になりました 〜触れない約束なのに、毎晩同じベッドで溺愛されています〜
七年間尽くした王太子から、
「君には女としての魅力がない」
そう告げられ、婚約破棄された二十三歳の侯爵令嬢リリアーヌ。
しかも王太子の新しい婚約者は、実の妹だった。
家族からも見捨てられ、雨の王都をひとり歩いていた彼女の前に現れたのは、この国でもっとも恐れられる冷徹公爵アレクシス。
彼はリリアーヌの手を掴むなり、突然言った。
「俺の妻になれ」
もちろん断った。
だが、アレクシスには誰にも言えない秘密があった。
彼は十年前から、
「運命の女性と肌が触れる距離で眠らなければ、少しずつ命を失う」
という奇妙な呪いに苦しめられていたのだ。
そして、その呪いを止められる唯一の女性こそ、リリアーヌだった。
こうして始まった、一年間限定の契約結婚。
条件は――毎晩、同じベッドで眠ること。
ただし、
「互いの許可なく、絶対に触れない」
はずだった。
なのに朝になれば抱き合っている。
雷の夜には手を握る。
悪夢を見れば胸元に顔を埋める。
酔えば、自分から彼に抱きついてしまう。
そして女性嫌いだったはずの冷徹公爵は、日に日にリリアーヌだけに甘くなっていき――。
「君に触れたい。だから毎晩、困っている」
触れてはいけない契約から始まる、婚約破棄令嬢と冷徹公爵の、じれじれ溺愛契約結婚ラブストーリー。
元婚約者が後悔しても、妹が泣いて取り戻そうとしても、もう遅い。
だって私は今、この国でもっとも恐ろしい公爵様に、誰より深く愛されているのだから。
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