【完結済】【短編版】借金の対価で嫁いだ相手が宿敵でした
リンドス伯爵家長女として生まれたセシリア
伯爵とはなばかりの貧乏な家で
ある程度裕福な商家より貧乏だった。
清貧を良しとしている訳ではないが
領地の民衆からの信頼は厚い
しかし元々平民の祖母が叙勲されて得た地位で
領地経営手腕もなく低迷の一途を辿っていた。
それでも何とかやりくりして領地を経営していたが
去年の不作と疫病の流行で遂に財政が破綻した。
元々貧乏な暮らしをしていたので
爵位を返上するのに抵抗は無かったが。
国に領地を返上した場合に隣接する領主が
ことごとく横暴で領民が苦しむのが目に見えていた。
一応年頃で見た目もそこそこ良い(当家比)は
自分の結婚を対価に莫大(等家比)な支度金を要求した。
その要求を了承して私との結婚を望んだのは
ブラッド伯爵家のヴァレンタイン伯爵当主で
噂ではかなり年配で見目も酷く人前には一切顔を見せないそうだ。
私は、若い身空で中々素敵な人生を歩む事を覚悟した。
覚悟はしていたつもりだった。
まさか自分の旦那になる人が我が一族の宿敵とは思いもよらなかったのだから
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