『零下365度の楽園(フローズン・エデン)』

西暦2148年。
地球は凍っていた。
海も空も都市も、すべてが“白”に沈んでいる。
原因は不明。
ある日突然、地球の温度が異常低下を始め、人類文明は数年で崩壊した。
生き残った人類は地下都市へ逃げ込む。
しかし地下にも限界がある。
酸素、食料、エネルギー——すべてが足りない。
そんな中、少年ユキトは奇妙な少女と出会う。
雪の中を素足で歩く少女。
零下100度でも凍らない少女。
そして彼女は言う。
「この雪、“生きてる”よ」
最初は誰も信じなかった。
だが世界では奇妙な現象が起き始める。
凍った人間が“消える”。
雪原の下から声が聞こえる。
吹雪の中に“街”が見える。
そして人類は知る。
この氷河期は自然現象ではない。
“何か”が地球を凍らせている。
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