SOU互IZON4
これは、人間の分裂より千三百年後の、
世界を描いた物語である。
富めるもの、賢きもの、人の上に立つものたちは、
地下へと移り住んだと言われる。
そして、数百年で絶滅。
その原因は、
病気でも、戦争でもなかったと、
伝えられている。
地下世界には、人間の創った人口知能だけが残された。
それからさらに数百年。
地下世界には、
人口知能の創造した、
あらたなる知的生命体が、
人間とは違う、
あらたな社会を築いていた。
この物語は、そこに生きる一個体、
〝アスオ〟に視点を定め、観察したものである。
アスオは一度、殺害されていた。
甲人と呼ばれる、この生物は、
サナギから生まれ、死んでも、
体表面をおおう、鎧の七割を回収できれば、
また、サナギに戻され、再生する。
しかし、死ぬと、記憶障害を起こしてしまう。
前作までの観察では、アスオが再生し、
記憶を取り戻していく過程が描かれていたが、
ついに、アスオの死亡時の記憶までが、
取り戻されるに至った。
様々な種族が、共存し、殺しあうことで、
理解を深めあう甲人社会。
アスオと同時期に生まれた兄弟、タルコは、
アスオが死ぬ前に起こした、大量殺戮事件を、
アスオのせいではないと主張した。
今回の観察は、その先から始まる。
観察の四日目。
甲人社会では〝大会合〟と呼ばれる、
重要なイベントが、行われる日でもあった。
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そして、数百年で絶滅。
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