東京、雨降りしきる廃都
近未来の日本。天候制御装置の暴走により、東京は一変した。
有毒雨降りしきる都市を脱した少数の人々は遠方での地下生活を送ることになる。
かつての首都は、地下シェルターにおける規律違反者の追放・処分、また汚染区域からの脱出者掃討を目的として組織された「クリーナー」により、流血の絶えない土地となった。
主人公「レイジ」は、無慈悲に任務を遂行するクリーナーの精鋭である。
そのような彼にも愛する者がいた。細胞分裂を急激に促進する因子を唯一体内生成できる女性「エマ」。
彼女の細胞から抽出された薬品により、人々は辛うじて生存の道を繋いでいたのだ。
しかし、この因子を生成し続けることでエマ自身の肉体は急速に若返り、脳細胞さえも退化していってしまう。
愛する者の記憶にレイジの姿はない。それでもレイジは彼女を救うための手立てを探っていた。
そんな折、レイジ自身も身に覚えのない罪で追放処分を受ける。
追放先の廃都で待ち受けていたのは過酷な環境、異形の存在、そして人の生き方を問う闘争であった。
その戦いの果てに彼は自らの生まれた意味さえも知ることとなる。
これは、人が人であることを知り、自己を得るための物語。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
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