日給10円で俺の彼女にならないか~「魔王」の異名を持つ学校一の美少女を彼女として雇ったら、幼馴染がドン引きしました

 俺は魔王に最低のセリフで告白してしまった……



「一目惚れしました!俺と付き合ってください!」

「そんな非科学的な理由で私のことを好きになったのかしら? 私の何を知っているの? まさか自分の好みを私に押し付けるつもり? その俺様な態度が人生を破滅に導かないことを祈ってあげるわ」

 そうやって辛辣な言葉で告白してくる男子を一蹴する学校一の美少女、姫宮愛。見た目はいいが性格はとてつもなくキツいという意味で彼女は生徒の間で「魔王」と呼ばれている。

 そんな彼女に俺は罰ゲームに負けて最低のセリフで告白することになった。

「日給10円で俺の彼女にならない?」

 俺の最低の告白にまさか彼女はオーケイした。きっとこれはなにかの陰謀だ。彼女は俺に油断させて、俺が心を開いたときに俺をこっぴどく振って高笑いするつもりに違いない。

 幼なじみの有栖芽依にこの件を教えたら、彼女はドン引きした。なぜなら、俺は中学校のときも付き合っていた彼女に毎日金を渡していたからだ。芽依を安心させるため、そして、二度と女に弄ばれないように、俺は姫宮に別れを切り出した。

「解雇したい」

「いまさらもう遅いわ」

 なぜかそれは姫宮に断られてしまった。こうやって、雇い主である俺と雇われ彼女である姫宮の変な恋人関係が始まった。

 これは最低の告白から始まる最高の恋の物語である。
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