氷狼将軍に略奪された滅亡公爵令嬢ですが、復讐するはずが毎晩溺愛されています
「お前はもう、俺のものだ」
反逆罪により一族を粛清された公爵令嬢リーゼ・フォン・アーレンス。唯一の生き残りである彼女は、家を焼いた張本人――王国最強にして最も冷酷と謳われる「氷狼」、ジークヴァルト・フォン・ローエンタール将軍に、戦利品の花嫁として下げ渡された。
胸に秘めるは、ただ一つ。復讐。妻の座に潜り込み、いつか必ずこの男の喉笛に刃を突き立てる――そう誓って嫁いだリーゼだったが、初夜、ジークヴァルトは彼女に指一本触れようとしなかった。それどころか、彼女の好む色のドレス、亡き母が愛した白薔薇、稀覯本の数々……まるで、ずっと前から「彼女を迎える」と決めていたかのように整えられた部屋が、リーゼを戸惑わせる。
冷たいはずの手は、なぜか熱い。憎いはずの男に、なぜか心が揺れていく。やがて忍び寄る暗殺の影、優しく囁く第二王子の毒、そして引き裂かれる二人。すべての嘘の向こうで、彼が六年間隠し続けた、たった一つの真実とは――。
憎しみから始まる、執着と純愛のヒストリカル・ロマンス。
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