恋をはじめていいですか? ~幼いころに誘拐され、ようやく屋敷に戻った令嬢は、家族(特に犬猿の義兄)から(無自覚)溺愛されているようです~
幼い頃、身代金目当てで誘拐された令嬢、ノエル。
十歳になった頃、ずっとノエルを捜していた父に見つけられ、屋敷に戻る。
ノエルの母はノエルが戻ることを願いながら亡くなっており、代わりに兄が屋敷で待っていた。
――兄? わたしに兄妹いたの?
兄、セシュレイは、血のつながった兄ではなく。ノエルがいなくなったことで、とりあえず家の後継者として連れてこられた養子。
だけど。
――本当に、この娘がノエルなのですか?
ものすごく。もんのすごぉぉくノエルをバカにする兄。
字も書けない。マナーも知らない。拾った家族に虐待されて育ったノエル。令嬢らしくなくて悪かったわね! フン!
わたしだって、アンタなんか大っ嫌い!
ちょうどセシュレイは、全寮制野学校に進学するタイミングだったらしくて、屋敷に入ったノエルと入れ替わるように家を出ていった。
――ちょうどいいわよ。アイツの顔なんて見たくもないもの!
わたしはわたしで、離れてた寂しさを埋めるため、お父さまと仲良く暮らすわ!
それから八年後。
体調を崩した父のため、アイツが都に戻ってくる。令嬢らしくないとバカにしたアイツ。
いいわよ。この八年間で令嬢らしく慎ましやかに賢く育ったわたしを見て、驚きなさい!
……なんて意気込んでいたノエルだったのだけれど。
義兄は、いっしょに暮らすつもりはないようで?
ぎこちない、義理の兄妹の恋の始まり物語。
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