我思う、故に我あり

頭の手術を控えた「真弓」と「ラン」。
同じ病室、同じ体をめぐって交わされる、最後の手紙のやりとり。
互いを自分ではないと否定し合いながら、消え去る運命に抗おうとする二つの意識。
しかし、手術後に待っていたのは、想像もしなかった衝撃の真実だった——。

「我思う、故に我あり」
存在の根源を問いかける、静かな狂気と切なさに満ちた短編。
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