捨てられた皇女の備忘録
リディスは、かつて大陸の大部分を支配していた帝国、リュクリスの皇女。だが、リュクリスは昔日の威容を失い、主な貴族はほとんど独立を果たし、今は僅かに直轄の皇帝領を治めるのみ。現状を嘆く宰相は、皇妃を離縁し、有力なる妃を異国から迎えるよう皇帝を説得し、実現させた。残されたリディスは、継承権を持つがゆえに、新たな皇妃とその実家である隣国の王家に疎んじられ、公国の一つに体よく人質として送られることになるのだが……。
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