【完結】臥したる龍の獲物とは

徐々に 歪に 絡め取られていくー

西の大国、宗。

国の中枢、昴羽宮に務める織部は、女官ながら、式典を取り仕切る太后の直属の部下、典礼司代を務めていた。

6年ぶりの皇太子の帰還を知り、織部は不安を募らせる。

「帰ってくる・・あの方が」

胸に抱えた秘密が疼き出す。



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