酔いどれ勇者は人でなしの保護者ではない
ハイドは元勇者だ。三年前に魔王を討伐して以来、僻邑の村で引きこもって酒ばかり飲んで暮らしている。
そんな折、村に奇妙な男アドヴェンが現れた。アドヴェンはしつこくハイドに付き纏い「禁足地ルデウカに連れて行ってほしい」と願う。ハイドはそんなアドヴェンをぞんざいにあしらっていたが、ある事件をきっかけにアドヴェンの正体を知ることになる。アドヴェンは人の形をした魔物だったのだ。
魔物であるアドヴェンが自らの命をかけてでも人間を守ろうとする様子に心を動かされたハイドは、アドヴェンの"ルデウカに行く"願いを叶えるため、二人きりで旅に出る。
アドヴェンの人間らしくない行動に振り回されつつ、ハイドは魔王討伐の旅路をなぞりながらルデウカに向かう。人前では勇者として振る舞うハイドだが、"勇者"という役割はハイドに強い負荷を与えていた。
ただ、彼の隣に立つ人の形をした魔物だけは、ハイドに"勇者"を求めなかった。
旅を通して二人の関係の変化を描くブロマンス小説。
ハイド曰く。「俺はお前の保護者じゃない」。
※他小説投稿サイトでも掲載しています。
あなたにおすすめの小説
『お前が運命の番だなんて最悪だ』と言われたので、魔女に愛を消してもらいました
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
私の家族は叔父さんだけです。今さら手の平返ししても遅いです
双子の姉として転生した主人公、魔法で色々と判断される世界に生まれた主人公には魔力が一切なかった。
魔力がないことで親と兄と妹から馬鹿にされる日々に諦めていた。
だけど前世の記憶が戻ったことが切っ掛けで家族を捨てる決心を持ち、ずっと気にかけてくれていた叔父に助けを求めることにした。
結婚式のパレードで夫が番を見つけましたので、花嫁の私は転地療養に出かけます ~三年後の離縁状をお待ちください~
獣人国の王に嫁いだ人間族の皇女リディアは、婚礼パレードの最中に夫が「番」を見つける瞬間に居合わせた。
花嫁の手を振り払い、番の少女を抱きしめる王。雨の中、一人で王宮に戻る王妃。
それでも国と国との約定である婚姻は解消されず、宰相は初夜の準備を命じる。
リディアは王に、自分が転地療養に出たことにして三年で離縁する筋書きをもちかけた。
そしてその夜、彼女は護衛騎士の狼獣人シグルヴと共に王宮を後にする。
そんな彼らに、王宮と帝国の両方から追っ手がかかる。逃避行の中、明らかになる番の真偽とは。
短編・完結。ざまぁ要素あり。
我慢なんてしていませんわ。だって、面倒でしょう?
「クロエに子供ができた。準備が整い次第、離れで暮らすことになるからそのつもりでいてくれ」
普段ほとんど屋敷にいない夫が前触れもなく告げてきた言葉をきっかけに、レティシアは“三年間”の契約を終わらせることにした。
赤の他人を屋敷に迎えることはしない。
不要なものに感情を砕く理由などない。
「だって、面倒でしょう?」
不誠実な夫も、無意味な結婚も、
この際すべて切り捨ててしまいましょう。
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした
神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。
辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。
けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。
これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
凱旋した英雄は聖女を選びました。~冬の補給路を守っていた私は静かに軍を去ります~
「君は後方にいただけだ」――
凱旋した英雄の婚約者からそう切り捨てられた私は、
静かに軍を辞職しました。
――冬の補給路管理。
――兵糧配分。
――医薬品輸送。
――損耗率管理。
全部、私の仕事だったのですが。
三週間後、
王国軍は補給崩壊。
「なぜ食糧が届かない!」
「なぜ兵が飢える!」
……逆にお聞きしますが、
今まで“なぜか全部上手く回っていた”理由を、
一度でも考えたことはありましたか?
これは、
誰にも評価されなかった兵站官(へいたんかん)が、
隣国の辺境伯にだけ価値を見抜かれ、
人生を取り戻す物語。
今更「戻ってきてくれ」と泣きつかれても、
私は隣国の最高機密ですので――!
序盤で死ぬはずの村娘に転生しましたが、幼馴染の勇者より森番のおじさんが好みです
「おはよう、カイル。わたしのこと、いつおよめさんにしてくれる?」
そう口にした途端、私は自分が転生者だと気がついた。
ここは前世で私がキャラクターデザインを手掛けたゲームの世界。幼馴染のカイルは勇者で、私は最初のイベントで死ぬ村娘だ。
死ぬのは嫌だし、幼馴染の勇者は正直クズだし。
ていうか、そんなことより――。
森番のオーウェンさん。あの人、私の好みど真ん中なんですけど!
死亡フラグをへし折るため、ついでに推しの命も救うため。役立たずと呼ばれた村娘が動き出す!