この度、呪われてしまった騎士団長との婚約を我儘な姉から押し付けられまして
ルシア・アルヴァルトには秘密にしている事があった。それは、己が前世『魔女』と呼ばれていた過去。国と民に尽くした偉大な魔法師は、膨れ上がる名声から謀反を危惧した王族と貴族諸侯によって『魔女』という忌むべき存在に仕立て上げられ、国を追われた。
そんなルシアはある日、姉から婚約話を押し付けられる事になる。
相手の名前はイグナーツ・ロドリゲス。
民を守る騎士団の長として、国に尽くしてきた傑物であったが、魔族との戦闘により、彼は呪いを受けてしまう。
そのせいでこれまでの貢献はなかったかのように誰もが手のひら返し。
呪いによって変貌した見た目のせいで、誰もが彼の存在を忌避するようになる。
だが、そんな彼の婚約者立場を姉から押し付けられたルシアは、かつての己と重なって見えたイグナーツを助けようと決めた。
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