ずっとここにいて。

神崎 メグは辟易していた。
この世界に。

彼女はいつも思っていた。
別の世界があればいい。

彼女は今日も屋根裏部屋で物語を読んでいた。
すると、古びた本から呼び声がする。
否、声は本からするのではなかった。
本棚の裏に隠された不思議な暖炉からだった。

暖炉の裏は理想の世界。
不気味な程に楽しくて。

彼女は友の静止も聞かず
理想の世界に入り浸る。


けれど彼女を呼んでいたのは、
鬱くしく愛情深い、恐ろしい何かだった。


「もう、戻る必要は無いよ。
永遠にここに居て、永遠に愛し合おう、

ここは二人きりの理想郷…
ずっと一緒にいよう。
ずっとずっとずっーと…」


読書家の少女メグと、

暖炉からメグを呼ぶ
恐ろしくて愛情深い"なにか"。

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愛憎と不思議に満ちたファンタジー。
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9
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