堕ちた神と同胞(はらから)たちの話

”彼の人も”また、虚しさと胡乱(うろん)の中で探していた、己の”すべて”をあずけてしまえる誰かを―――――
1600歳を超える神だったジルカース(主人公)は、幼い頃から対話をして親しかった神子のテオを探し下界へと降りる。
しかしジルカースは天界に居た頃の記憶を失っており、また下界は極めて治安の悪い世界だった。
略奪や奴隷狩りが横行する世界で、神であったはずのジルカースはやがていつしか暗殺家業をするようになる。
そんな中でジルカースは人の縁を知り時に絶望して、時に思いを重ねて生きてゆく。
穢れを知り堕ちゆく彼の行き着く先はいかなる場所なのか。
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