その日の空は蒼かった
婚約者が大好きだった。 彼しか見えなかった。 ……だから、あの人の間に割り込んで来る人は、誰であろうと排除した。 でも、彼は私の事を好きではなかった。 私がした事は…… 私に帰って来た。 それも一度に、容赦も寛容も無く。 あの人の為だけに生きた私は、あの人に顧みられることも無く…… 濁った瞳が晴れ上がった空を映し出していた…… 私は私を追い詰め、落ちる所まで落ちた。 深い穴のような最低の場所から見上げる空は……蒼く、高く、澄み渡っていた。
なんて、馬鹿らしい。
自身の矮小さを思う存分見せつけられ…… あの人への執着が霧散した。
視界が黒く閉ざされ、耳に届く罵声が遠くになり、全てが終わりを告げた時…… 轟音と浮遊感が私を捕まえた。 これで、おしまい。 なにもかもが、無駄に終わったと、そう思った時…… 突然、視界が戻った。
懐かしくも、哀しみに満ちた場所への帰還。 そう、始まりの場所に……
もう一度、やり直せと言う事なの? 苦しみは永遠に続くの? 小さな手が虚空を掴む。 時間が巻き戻されたような感覚が襲う。 でも、あの蒼い空を見上げるまでの記憶は残っている。 そう、残っているのよ。 混乱した私は決心したの。
二度と恋なんてしないって
なんて、馬鹿らしい。
自身の矮小さを思う存分見せつけられ…… あの人への執着が霧散した。
視界が黒く閉ざされ、耳に届く罵声が遠くになり、全てが終わりを告げた時…… 轟音と浮遊感が私を捕まえた。 これで、おしまい。 なにもかもが、無駄に終わったと、そう思った時…… 突然、視界が戻った。
懐かしくも、哀しみに満ちた場所への帰還。 そう、始まりの場所に……
もう一度、やり直せと言う事なの? 苦しみは永遠に続くの? 小さな手が虚空を掴む。 時間が巻き戻されたような感覚が襲う。 でも、あの蒼い空を見上げるまでの記憶は残っている。 そう、残っているのよ。 混乱した私は決心したの。
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意見具申!
リーナの所属部隊番号、440に変更願います!
第441特務隊ですと第4軍第4師団第1大隊直轄特務隊所属となります。この場合、師団とリーナの間に最低でも大隊長がいる事になります。戦時特例法(国によって呼び名が違いますが)は何処でもありますから、この場合は大隊長の判断でリーナを一時的にですが他の部隊に派遣できます。そしてこの‹一時的›という意味として一定の期間が設定されますが、これも期限延長や即時再派遣等の抜け道が作れるのです。又、もし相手に辻正信や服部卓四朗擬きがいれば、大隊長より自分の位階が高い事を盾に無茶な命令を横紙破りを通すでしょう。要するに、大隊長が命じてしまえば、容易に聖堂騎士団へと所属そのままに貸し出し配属されてしまう事になります。現状までの話の推移や各トップの性格からすれば、こういう見落としはないかと思います。
第440特務隊であれば、第4師団直轄です。大隊符丁が「0」とは、師団直接指揮下にあると言う意味です。つまり、直接の上司は、師団長のみです。特務隊の隊長?そんなもんは、‹兼任›の一声で終わりです。
これでも心配なら、第400特務隊ですね。第4軍直轄、要望は王太子に言ってくれ、の世界です。王太子が隊長はあり得ない、でなれば、オフレッサー侯爵に登場して頂きましょう。宿将を侮った罪、十分購わされる事でしょう。
願います、作者様。願います!
いまだき かんき 様
意見採用!! 第四四〇特務隊に変更しました!!
そうですよね、四四一 だと、四軍、四師団、第一大隊になっちゃいますものね。 それで、〇表示で、第四師団直接指揮下となるんですね。 理解しました!
本当にありがとうがとうございます! とても、とても、嬉しいです!!
第四四〇特務隊…… なんか、かっちょいいですね!
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ティカ様、リーナと血がつながってないはずなのに行動が似てきてる…。
規格外が側にいると、常識が麻痺しちゃうのね♪
おばば様の怒声…。
辺境から出させてもらえない(皆の懇願)故の慟哭なんでしょうね。
ちゃんと音漏れ防止かけてたのかなぁ…(ー_ー;)
まいん 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!
さて、さて、心の姉妹ですから、似てきちゃったのかも? リーナさん、お姉ちゃん欲しそうですものね。 最初は、ハンナさんがその位置に居られたのですが、お嫁に行っちゃったし(それも、王族だし♪)
リーナさん、心の弱い部分もありますから、包み込んでくれるような人には、無条件で甘えますよ?(女の人限定ですが)
さて、おばば様の怒りの音声…… 音漏れ…… 大丈夫かなぁ?
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
師匠自らに来るとかフットワークが軽すぎ~!ってツッコミ出来ますが、自分達の眼でグランクラブ商会とフルーリー嬢を見に来たって感じがします。 勿論リーナの会いに来たってのも在るでしょうが、其れだけでは師匠も動かんでしょうからね?
でも根底にリーナの事が在る辺り、心底リーナの現状が心配で堪らないって事が解る事から、相も変わらず親ばかみたいですね~。 ちょいと安心しました(^^)
倉庫内に響き渡ったオババの怒号、一体どんなメッセージが届いたのやら…(ーー;)
キリン様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです、感謝です!!
イグバール様は、リーナの事を大事に大事に想っていますからね。 自身の符呪師としての才覚を認めてさらに、師匠と慕ってくれた人。 罠に嵌められて、どん底の時に手を差し伸べて救い出してくれた姫様。 もう、彼女の為には何をおいても、はせ参じるでしょ?
お父さんの様な、お兄さんの様な、そんな方です!
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
イクバール様、、、よくお婆様が来るのを止められたなぁ・・・と思いますw
絶対に来てると思ってました(^_^;)
魔石の中はお婆様のお小言集ですかねーw
リーナさん少しは反省しましょう。
お手紙でお婆様の寿命が(心臓への負担で)縮みますよー><;
ティカ様の紹介については、お婆様にとっては好都合と言うか・・・
むしろ、よく居てくれた~><って気分でしょうねw
考えてみたら殿下にしてみても、ティカ様は今までの失敗の時と全然違うからビックリな気がする・・・
リーナといい、ティカ様といい・・・今まで居なかった(または、そこまで頼りにならなかった)人が、唐突にいるという不思議現象なのでしょうねぇ^^;
エスカリーナが庶民に下ったのがキッカケなのは理解している感じでしたが・・・
藤花 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです!! 感謝です!
>イクバール様、、、よくお婆様が来るのを止められたなぁ・・・
全くですね。 おばば様も血気盛んなお人柄ですからね。 でも、それだけ、体調が悪いのかも?
おばば様がティカ様とお会いになれば、きっと、この物語は大きく動きます。 キーになる出会いですもの。 閑話にて、その辺は…… 綴りたいなと思います。
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
驚くでしょうね~オババ様…。 リーナだけでなくエリザベートさんにとっての仇敵、ニトルベイン大公の血縁者であるロマンスティカ嬢からの御願いなんですからね…? いくらリーナが予想外な行動を執る娘でも……😞💨
取り敢えず怒りはしないでしょうけど、驚いて呆れる位はするでしょうかね? 今までの経験から考えみて
半々な確率ですが出来れば良い方向に纏まって欲しいですわ……
キリン 様
コメントありがとうございます。 とても、とても、嬉しいです。 感謝です!!
驚くでしょうね~~ ホントに、腰ぬかすんじゃないでしょうか。 さらに、持ってくる話が、例のアレの件です。 もう、驚きと激怒で、血圧上がりまくりでしょうね。
でも、そこは、賢女様。 きっと、手を差し伸べてくれると思います。 ええ、きっと!!
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
とりあえず。
質問です。
『ウーノル王太子殿下。始動』の辺りで出てきた『国王直卒』の『直卒』についてですが・・・、読みは『じきそつ』で合ってますか?
実は辞書を引いても出てこないんですよσ(^◇^;)。『直属』と同じ意味なのは分かるのですが(^_^;)。
それと、私の勘違いかもしれませんが、『卒』の字は『統率』の『率』の字の方が正しいような気も・・・・・?
どなたか、教えて下さい(T_T)。
春 剋冬 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。
ご質問の「直卒」ですが、調べました。 間違いであれば、修正が必要なので。 中の人、かなり古い人なので、以前読んだものの中に有った様な? と、ひっくり返してみましたが、なかなか見つかりません。 で、どこで、読んだのか思い出せなくて……
調べましたところ、ちょっと、変なところに有りました。
斎藤和英大辞典 と言う所で、
直卒→
Direct command; immediate command
用例: 司令長官直卒の艦隊 →
the squadron under the immediate command of the commander-in-chief
となっておりました。 さらに逆引きすると、Direct command → 直接指揮
となり、文章表現としては、なんとなくあっているのかなと、考えてしま下ました。 どうしましょう? 判りやすいように、「直属」 または、「隷下」 にした方が、良いのでしょうか? 悩んでしまいました。
判りやすい方が良いと思うのですが……
ご質問、ありがとうございました。
感謝です!!
龍槍 椀 拝
いつも楽しく読ませていただいています。
ここ最近、フローラル王妃のお馬鹿エピソードが頻繁に出てきていますね。
現在の王国の危機的状況についてニトルベイン大公は憂慮し、危機的状況を打開するために何とか頑張っているようですが、そもそも娘可愛さに目が眩み、こんな事故物件wを王妃にするために画策したせいでガングータス国王のバカさ加減に磨きがかかり、王家の権威を失墜させを、国を危険な状態に晒している責任は他ならぬニトルベイン大公にもありますよね。
現在の王国の危機的状況を作り上げた第一級戦犯の一人と言っても過言では無いはずです。
本人が苦労するのは自業自得ですが、「お前が公私混同したせいで国が危機的状況に陥っているという自覚はあるのか?そのせいで苦労している心ある人達に土下座して詫びろよ!」と言いたいですね。
後、今回ティカが部隊番号の呼称変更案を提示しましたが、これ、近代以降の軍では当たり前に使われています。
指令書などでは正式な部隊呼称を使いますが、司令部内や現場レベルでは略式番号を使います。
また、複数の軍団から抽出して編成された臨時の混成部隊や師団には別名を付けて、その中で略式番号を付けて運用します。
これは抽出元の部隊のどちらが上だの下だのといった部隊内の指揮命令系統の混乱を避けるためです。
部隊が解散するまでは元の部隊番号は使いません。
ですので、何か画期的な改革案が提示されたといった描写には、「ウーノル王太子殿下以外はプロの軍人だよね。誰一人その程度のことも思いつかないの?バカなの?」と思えてしまうのです。
軍に限ったことではありませんが、コードナンバーなどの命名付与規則などを決める際にも極々一般的に使われる手法のはずなので、正直ちょっと違和感があります。
hitsuji044 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!!
王妃殿下のバカっぷりは、ほとほと困ってしまいますね。 親バカニトルベイン大公閣下の強引な押し込みが、全ての元凶とも言えます。 猛省してもらいます。
さて、部隊呼称の件ですが……
ご指摘にもあります通り、軍の編成で、この様な呼称は当り前です。 近代以降では、当たり前なのです。
このお話の時点では、まだ、近代には手が届いていない時代でした。 一応、軍の編成にはなっておりますが、まだまだ、近代軍とは言えないようなモノでした。 王国を大きく四つの地域に分け、担当地区としていたのもの、その為でした。
各軍の指揮官は、土豪、旧併呑された国の軍隊の指揮官、その上、騎士団なんてモノも付随しております。 近代化手前の、軍隊ですね。 彼らを纏め上げていたのがカリスマ性の高い、「獅子王」陛下だったから、纏まっていたのかもしれません。 そして、次代の王(名前が出てこない王様)が、きちんとした軍編成にしようよ努力されていた…… でも、現王がまた、無茶苦茶にしているようです。
ウーノル殿下は、その混乱のさなかに王太子として立太子しました。 各種政務に忙しい彼が、まずは、軍権を握ろうとしたら、このありさま。 かなり、ストレスを感じている事でしょうね。
違和感にお応えできればよいのですが、申し訳ございません。
それでも、楽しんで頂ければ幸いだと思います。
どうぞ、宜しくお願い致します。
龍槍 椀 拝
いつも楽しく読ませていただいています。
誤字報告です。
断章9 ウーノル王太子殿下。 始動(1)
>【御前】の早い時間から予定されているにも拘わらず~
→午前
断章9 ウーノル王太子殿下。 始動(3)
>手に持った行方不明の【大体】の駒を~
→大隊
承認の必要はありません。
修正のみお願いします。
hitsuji044 様
いつも、ご指摘ありがとうございます。 早速修正いたしました。 宜しければ、ご確認ください。
本当にありがとうございます。 感謝です!!
龍槍 椀 拝
作者様が寛容な事をいい事に、少々遊びが過ぎました。
反省しています……でも後悔はない!
暫くは普通に感想で大人しく過ごさせて頂こうかと思っています。
シュトカーナ様が降りてこなければですが。。。。。
語られていませんが、ドアの外で聞いていたリーナが顔を赤らめて立ち去る、というシーンがありました。
いまだき かんき様
多分、後ろでティカ様辺りが、佇んでいるのではないでしょうか? ジト目で……
引き続き、本編、閑話、物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
後編―混ざりなし!
「話は変わるが、卿が軍医を口説こうとしているとの噂があるが、事実かね?」
オフレッサーが、机から身を乗り出しながら訪ねる。
「誤解がありますな。口説いておるなどと。流石に、守備範囲外ですから」
「であろうな。如何に何でもやっと手当された薬師。しかも薬師錬金術師等どの軍にもおらん。王太子様の信任も厚く、直言をも許されている。卿に持って行かれたとあれば、最早このそっ首1つでも足りん」
「ご安心を。犯罪者になるのは御免ですからな。あの娘は実に良い。後5年もすれば、匂い立つ程の少女になるでしょう。蕾で手折る等、勿体ない真似は出来ませんな」
オフレッサーの首が、がっくりと落ちる。
「それは……狙っていると言うのではないかね?」
「ご冗談を。狙って墜とせるのなら、5年も待ちはしませんよ。今のままでは、良くても父親代わりでしょう。それを望んではいませんからね」
「卿の首が落ちる、と言ってもか?」
「5年もすれば、状況は変わってますよ。勝っていれば無用の長物でしょうから、攫っていきます。負けた時には、どさくさに紛れて奪っていきます。海の向こうにでもね」
「おいおい、卿らしくないな。強引な男は、嫌われると言うのが口癖であったろう」
「そん時は、そんな暇はないでしょうな。惚れた女も守れないで、何が漢か」
コン、コン、 、コンコンコン。変則のノックが、部屋内に響く。
入室を許可すると、入って来たのは厨房を預かる兵士だった。
「失礼します。薬師様が差し入れとしてお持ち下さったものです」
2つの器には、綺麗な彩で収められたパインサラダがあった。毒見と称して、真っ先に手を伸ばすシェーンコップ。完食して暫く、何の影響もない。兵が下がるのを見て、オフレッサーもその味に舌鼓を打ち完食した。
数刻後、第4軍本部は一人を除く全員が正体不明のデバフに倒れ、指揮系が壊滅する。
(シルフィーは完璧でした。何故この男には効かないのですか?)
「嬢ちゃん。俺が大丈夫だから、毒はない。安心しろ。ただ、生は、慣れてないとな」
図らずも、原因は後日明らかになった。借り、と言う名がついて……
いまだき かんき様
うははははは! 笑いが止まりません。 なんですかね、コレ。 情景が目に浮かびます。
楽しい妄想ありがとうございました!!
龍槍 椀 拝
前篇
「持ってかれた~!」
オフレッサー侯爵は、腕を鷲掴んで雄叫びを挙げた
「義手の少年なら萌えますが、貴方がやっても見苦しいだけです。おやめなさい」
「オズマ=ロイ=シェーンコップ連隊長!卿は悔しくないのか?手塩にかけた特殊部隊をむざむざ横取りされたのだぞ!」
「条件が違いすぎます。あの状況であの報酬を示されたら、俺でも同じだったでしょう」
「正規の編制にない連隊と言う編成を持って任に当たる部隊の重要性を、何一つ理解しておらん。幾ら中核をなすのが王姉殿下の旧護衛隊とは言え、あんまりではないか」
「ライラ=ドラ=ライヤー、カクリコン=カンドーラ、ジェリド=メンチン、マウアー=ファンブル。北で一騎当千と言われながら、報われなかった者達です。俺の揮下で苦労するよりここいらでいい目にあっても、良いのではないかと思いますけどね」
「だが、やり方が酷過ぎる。移籍代だと言って大金を積む等、軍を何だと思っているか」
「金の力は偉大って事ですな。今度は1個小隊2分隊で編制できました。養殖物ですが、見掛けは連中と同じです。2番目は部隊旗を牛頭蓋骨にしていますから、見分けもね」
「正規の小隊長がいるな。2分隊では、兼任は無理がある。若手で有望な貴族将校……」
「止めておきましょう。出身の多くが、第1中隊です。自ら〈ファフナー〉を名乗り、旗下部隊全てに名を付ける。ついた字名が‹フォーティーン・シッカーズ›。第2分隊も部隊名を自ら‹ラスト=バタリオン›と付ける奴が長です。普通の将校なら、小隊長なぞ神経が三日と持たんでしょう」
「その口ぶり、当てがあるのだな?」
「毒には毒です。申請が通るかどうか微妙ですがね。何しろ歴代連隊長の半数が、他国に亡命ですからね。全員奇数番ですから、13代目の私も決めつけられている有様で」
「よかろう。その推薦状に、名を連ねよう。卿がそこまで押すのなら、信じよう。ちなみに小隊名は、どうなっている?あるのであろう?」
「嘗ての所属は、第12小隊‹ヘルシング›。その漢自らつけた名は、‹ハリーアップ›小隊」
オフレッサーは椅子に深々と腰を落とすと、遠い目で静かに天井を見上げた。
いまだき かんき 様
たのし~~い! 何処まで混ぜているのか!! なんかとても懐かしい名前まで!! これ、前編ですね。 後編に期待がガガガガガ!!!
作者様へ
申し訳ありませんが、QZSS様が受け付けてませんので、誤解を解きたくお借りいたします。ご了承いただければ、幸いです。
>真田氏の「こんな事もあろうかと」-実際には、言ってないらしい
旧作のヤマトでは、真田‹技師長›の困った時の定番台詞でした。この作品をプロデュースした西崎某屑氏が戦場漫画家の大先生と原作を巡って告訴戦になり、勝訴はしたものの、幾つかの縛りを受けました。
その一つとして、現作品では使えなくなったものです。現作品では言っていない、は正しいのですが、実際に、と言うと苦しくなります。
これ以外にも漫画家の大先生が自己の他作品から流用した銃器や設定など使えなくなったものが多く、中には古代の名台詞を森雪が使っている裏技まであります。
この場を借りて、ご参考までに。誹謗中傷の類は一切ありません。唯々、古くからの一ファンとして。
ヤマト2・永久に以降は、似て非なる別物語。ヤマトはさらばで……永遠の愛の中に眠った……
いまだき かんき様
はい、どうぞ!
そうですね、そんな事も有りましたね~~ あの真田氏のお言葉で、一番印象に残っているのが、地球目の前に、デス〇ー様に、デス〇ー砲、ぶっ放された時でしたかねぇ~ リアル初回放送見てたから、唖然としましたよ。 思いつきで、技術開発…… 反射衛星砲から着想を得たとか…… 無いわ~~~ って、テレビの前で、呆然とした思い出です……
そして、中の人は、思います。
それは、それ。 これは、これ。 だって、S(すこし)F(不思議)な、物語ですもの!
龍槍 椀 拝
全く…危険な橋を渡る程の事なのは理解できましたけど、流石に今回のは無茶が過ぎます。 ロマンスティカ嬢にはもう少し自重して欲しいですよ……😞💨
でも其れをしなくてはいけない程の物が会議で固まり、今後のファンダリア軍全体に関わるなら自重解除も仕方が無いのかも知れませんね
キリン 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!!
ロマンスティカ様も、かなり焦っておいでですね。 リーナさんがやらかしましたから、「ミルラス防壁」も反応して…… それを抑える為に、色々と…… やっと、収まったと思ったら、今度は軍からの呼び出し。 彼女としては、激動の二週間でしたでしょうね。
そして、こりゃヤバイと、召喚魔方陣の解析に手を付け始めますが、如何せん資料の数が少ない上、切り離された魂の捕縛術式が、暴走気味…… どこから手を付けていいか、判らないくらい、焦っている? みたいな?
そして、賢女様にすがるんですね。 彼女が後世、小賢女と呼称される原因となる出来事です。
いずれまた、その辺は閑話にて!
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
退会済ユーザのコメントです
QZSS 様
コメント、ご指摘ありがとうございます。 とても嬉しいです、感謝です!!
おばば様にお伝えするには、偏見とかいろんなものを取っ払う必要が有るのではないでしょうか? リーナ自身が、” エスカリーナ ” として、おばば様に 「御紹介」するんです。 そこには、決意表明みたいなものが含まれて然るべきですね。
それに、ティカ様の事を、御義姉様と、ちゃっかり呼んじゃっているんですからね。
おばば様でも、驚くでしょうね。 その顔が見たかったか!!
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
あぁそう言えばリーナが規格外過ぎて忘れてましたけど、新人にとって見付ける事こそがステップアップする為の試練でしたっけ? すっかり忘れてました(大事だから二回目)
まぁ今後は抑えられるでしょうし、今だけでも我慢して貰いましょう。 確りとポーションで後始末してるみたいですし
さて其れよりもロマンスティカ嬢ですけど、何故に其処に居るのでしょうかね? 神出鬼没が板に付いてきてますがな……
ホント…心臓に悪い令嬢ですねぇ…(´-ω-`;)ゞ
キリン 様
コメント、ありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!!
冒険者さんの新人君たちの、最初の仕事は、採取業務ですね。 言われたモノを取ってくるとか。 あとは、街のお手伝いとか…… 下水に居る大ネズミ退治とですね。 かなり嫌がりそうですが。
成長促進のポーション振りかけて、次に来るときにまた採取出来る様にですね。 リーナさんの心遣いです。
ティカ様の神出鬼没さには、きっと王宮魔導院の人達も頭を痛めているんじゃなかろうか、と 感じてしまいますね。 彼女の行動の制限は、ニトルベイン大公家若様(御義父様)が取っ払っていそうですしね。 あの大公家も一枚岩ではないようです。
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
退会済ユーザのコメントです
QZSS 様
コメント、ご指摘ありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です。
修正いたしました!
腹ペコキャラは一人必ず出ます。 中の人のお話には!! 良く動いているらしい、シルフィーさんは、あっちで食べ、こっちで食べしてますね、きっと。
お給料が、接待交際費に化けているのでしょうか? そして、領収書は? いや、それは、給料の内側でするモノなのか?
中の人…… 悩みどころです。
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ミストラーベ大公家は目の前のものしか見えないんですね。あの子にしてこの親あり…。
軍事費から掠めとった予算、何に回してるんでしょう?社会保障?誰に対してでしょうか?
国民って守られていましたっけ?何にしろ屑王達を消さない限り未来の無い国を背負わされ
親の罪を償うかの様に闘い続ける子供達がほっと一息つける日が1日も早く訪れる事を
願ってやみません。
ケロリ 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです!
そうですね、カエルの子はカエル ですかね。 彼女のお兄様辺りは、実務を積んでいらっしゃる、若き人ですから、どうなんでしょうね。 そのうち、そちらのお話も…… 楽しみにしていてください。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
部隊番号の変更のための兵棋で
うる覚え
とありますが
うろ覚え
が正しいです。
うるに意味は無く、うろは木の空洞を表して曖昧という意味です。
一説には胡乱覚えがうろ覚えになったともあります。
ぽるくす様
ご指摘ありがとうございました。 中の人も ” うろ覚え ” で、綴っておりました。 しっかりと調べて、間違いであることを確認致しました。 本当に、ご指摘ありがとうございます。 本当に嬉しいです!!
ありがとうございました!!!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
流石はロマンスティカ嬢ですね~。 大の大人が右往左往してる状態での妙案、正直に称賛を贈りたいです
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コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!
>馬鹿が情報を操作してるから解らないかもだけど、少々情報に踊られ過ぎじゃ無いですかね? オッサン達
その通りだと思います。 今回の事で、国軍の問題点が表に出て来たと、そうとも取れます。 解決策…… 難しいですね。 軍に独自の裁量権を渡している、ファンダリア王国では、王の求心力がそのまま軍の精強さに繋がりますもの。
その中に色々と、混ぜ込まれては…… 王国軍の屋台骨がガタガタなわけです。
この会合はまだ、一回目。 そして、何回も続いて行く事に成る事は、確実。 本来なら、国王陛下が召集すべき会合なんですけれどもね。
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
防壁に関しての件が周囲にバレましたね、現王妃が無属性なので本来の王妃の役目を果たしていない事が。
最後に役目を果たしたのがエリザベス前王妃(今回はエスカリーナ)である事も。
軍の予算の筈の削られたお金の行方が気になります。
yumeji 様
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はい、バレました! ティカ様が、小賢女という二つ名を戴く下地です。 本来、役目に付くべき、王妃殿下があの有様。 非常手段の組織が動いたという感じでしょうか?
お金の行方…… 王国の闇は深いのですよ、フフフフ
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
怒涛の連続更新お疲れ様です。
オフレッサー軍団長の話で「15年振りに~」とありますが、確かエスカリーナの誕生日の「1年前」(=現時点の「14年前」)は先代国王夫妻も健在だったように思います(「エリザベート妃が世話をしていた」とお披露目の話で出ていたから病気だった可能性もありますが)。その後の状況から鑑みると「15年」の内1年数か月(半年に満たなそうですね)が前代の御世で、残りが愚王の御世だと推測しますが、まだ許容範囲の先代に比べ明らかに異常な長期間の放置(隣国の政変もあるからなおさら)に王都守護の解任…忠誠心が揺らぐのも当然だと思いました。ウーノル殿下のお言葉と計らいで一気に復活しましたが、「王自身」は完全に見限っていそうな気がします。
王妃とケーキの話で少し気になったんですが、この事件が起きたのはエスカリーナのお披露目前だったのでしょうか?お披露目前だとエリザベート前妃の冤罪も晴れていないはずだから「不義」の前妃の名を取った菓子を出すのは相当な危険があるように思うのですが、当時から「冤罪」と疑っていた者は多かったのでしょうか(実力差は周知だったようですが)?
全軍総監が始まりましたが(各軍団長の名前に腹筋が痙攣しかけました)、何とも嘆かわしいと言いたくなるような軍の現状(もはや「惨状」寸前)が垣間見えました。確かに軍自体「金食い虫」な面もありますが、現在国で最も「金食い虫」(しかも明らかに無駄金)なのは間違いなく他にいますよね(教会+現愚王妃)。現状を把握した殿下がいかに改革の大ナタを振るうか、続きが楽しみです。
アコナ 様
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オフレッサー侯爵様は先代国王陛下の忠臣です。 先祖が頂いた、ファンダリア王国の”宿将”という名を、とても大事にしていました。 であるからこそ、現国王の放置にも耐えて来た感じですね。 ウーノル王太子の言葉は、まさに砂漠に雨。 ささくれ立っていた心が一気に潤った感じでしょうか? 今後の活躍に期待です!
王妃とケーキの話の時期について。
時期的には、例の「お披露目」の後辺りを想定しております。 もう、先代王妃の「不義密通」の嫌疑が取り払われ、王宮でも、後宮でも先代王妃の悪口を言う人が少なくなっていた時に起こった事。 製菓長は、本来なら、菓子の名を告げることなく、供するつもりであったようです。
カチンって来た!
で、全てを言上して、解職された仕舞いました。 現王妃に前王妃のお気に入りを差し出すのは、蛮勇なんですがねぇ~ 彼の性格なんでしょう。 ” 旨い物は、旨い! ” ですか?
王国の全てを握る為の蠢動です。 まずは軍権から。 背後に軍務大臣も居られますから…… ね。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ここのところ気になっているのですが、ベラルーシア様のミストラーベ大公家ですか?
財務担当として予算を組む上で「平穏時」ならば軍縮や予算の効率化を行うのは理解できるのですが・・・
今の状態でそれを行なうのはおかしいような?
南方の脅威が無くなったといっても、それはここ2~3年の事なのに、三軍の軍縮はそれ以前からあった雰囲気ですし、そもそも実際に再編していないのに「いきなり予算半減」とか有り得ない。
四軍にしても、予算の枯渇や越権行為への同調等・・・
殿下の評価、現状の流れなどを見ると教会勢力と共謀しているように受け取れてしまうのですが(・_・;)
これで忠誠心は王国に!・・・とかなら、すごく無能って事になるのですが;;
内政・外交・軍事担当がまともでも、財務担当が駄目なら国が崩壊しますよ><
軍団長たちの名前・・・うん・・・ツッコミしか出ないけどいいんですかw
藤花 様
コメントありがとうございます。 とても、嬉しいです。
さて、ご懸念の部分です。
財務担当のミストラーベ大公は、数字を見る事に特化した大公家です。 そして、国庫の増大が国力の増大と認識しております。
先代国王の時代に、侵略軍から、防衛軍へと軍の在り方が変更されました。 余剰戦力が、国庫を圧迫していると、判断が下ります。 全軍を四個師団体制に移行し、防衛に特化するように軍政を変更しました。
あくまでも、防衛に特化する為です。
装備の充実、練度の向上は必須です。 その辺りは、対外政策との兼ね合いで、徐々に移行していました。 しかし、完成する前に先代国王陛下は御崩御。 残念な事に現国王陛下は、そのバランスのとり方を、心得ていませんでした。
さらに、聖堂教会において、軍からあぶれた者達が聖堂騎士として重用され、運用されています。
施政の方向性が変更にならなかった為、財務として、事あるごとに軍の縮小を求めます。 その他の予算が増大している為でもあります(社会保障費、厚生管理費 等)
十五年くらいで、予算が減額され、さらに各軍団で予算の減額率が違った事も、この様な事に成ってしまった要因となりました。 南の脅威は最初から考慮されず、東の脅威は聖堂教会が糊塗しておりました。
第三軍、第四軍の予算が絞られた原因でもあります。 耐えられなかったのが、第三軍。 一気に二個師団を近年解体しました。 アレンティア辺境侯爵の領軍に編入する形ですね。 一応、臨時招集に応えてもらえる形になりましたが……
てな感じです。 どうでしょうか?
軍団長様たちの名前…… 一応、モジリモジリしております。 多分…… 大丈夫なはずです? (汗
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
最新話を読んで思った事。
帝国日本陸軍がここにあった。某小説の勇将に名前が似ているお二人は、ただのそっくりさんで、中身は 富永恭次と牟田口廉也 だった。
きっと聖堂騎士団にはあの男達、辻正信とか服部卓四朗 様な奴らがいるのだろう。これでは、戦えない。
ここは莫迦2人が何を言っても、一旦戦線を下げ、再編しないと見た目だけでどのみち戦力にはならない。人員物資何より人命とベテランの無駄遣いでしかない。
帝国陸軍にはそれでも、万歳を叫ぶに値すると信じられた国家・天皇があったけど、ファンダリアの兵士にはない。目の前で守るべき民間人を見捨てさせ、放蕩の限りを尽くす聖職者やお馬鹿で実力の欠片もない貴族の三男以下に指揮権すらないのに命令を強要され、最期は肉壁として散って行くのだとしたら、怨嗟と呪言しかなかった事でしょう。
「国王陛下っ、ざんねーん!王妃殿下っ、むのー!教会っ、きちくー!ファンダリ王国にっ、崩壊あれ~!」と言って、逆万歳突撃します、わたしならきっと……
ゲルン=マンティカ連合王国からして見れば、第一軍と第二軍の指揮官に勲章を贈るでしょう。「多くの優秀且つ精鋭なファンダリア国兵士を、無意味無駄な戦場へと各個撃破の状況で無秩序に送り、我が国に損害無くして多大な戦果を誇らせてくれたことに感謝を込めて」と名指しにして、代りに授与して欲しいと最高の勲章を無能国王の元へ送ります。
国王はきっと王妃と共に。「わが軍の兵は、敵国から賞賛の越えて皮肉を言いうしかない程に優秀である」と喜ぶのではないでしょうか?
さて、貴重な会議に、ウーノルの未来を分ける歴史の一瞬に、ティカ様参上。蜂の一刺しにも似た痛烈な一矢がある事を待っています。
いまだき かんき 様
コメントありがとうございます。 とても、嬉しいです。 感謝です!
無能とまでは行きませんが、状況が彼らを追い詰めております。 十分な予算を与えられず、侵略戦から防衛戦に国是が変更となり、軍の縮小が先代国王陛下の時から行われておりました。 その隙を突かれた形です。
軍の中の人達は、まだ、侵略戦が行われていた時代の人々の知恵や軍政をたっぷりと持っております。 そして、戦場での勝利が国を豊かにすると信じ切っておりました。
当然の事ですが、そこには利権も存在しました。 権能も、権威も。 時代を経る事によって、矜持を傷つけられた者達が、彼等ですね。
変革の波にもまれながらも、侵略軍から防衛軍への移行…… 難しい所です。
>辻正信とか服部卓四朗
なにか、トンデモナイ人の名前が出ておりますねぇ…… ちょっと、不安になりました。 中の人……
「陸軍は賛成できない」が、トラウマですから……
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
最近稀にみる軽い感じでない作品でいつも更新を楽しみにしております。作者様はもしや、銀英伝のファン?でしょうか。ウランフ、オフレッサーって…(笑)
おはる 様
コメントありがとうございます。 とても、嬉しいです。
楽しんで頂けているようで、中の人はとても嬉しいです。 今後とも何卒宜しくお願い致します。
登場人物の名前から、まぁ、そんな感じです。 主人公だけでなく、周辺の人々もしっかりと描き出したいと思っておりますから、中の人が過去に感銘を受けた作中人物の名をモジリモジリ~ 使わせていただいております。 どうぞ、良しなに。
楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
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