創られし命と灰の研究者

人は、生命を創れるのか――。

 王立学院の片隅で、ひとり冷遇されてきた灰色の研究者アーレン。
 
 禁忌とされる“生命創造”の研究に没頭し、誰からも認められず笑われ続けてきた彼は、ある雨の夜、ついに成功を果たす。

 生まれたのは、一人の少女。
 名をリュミナ。
 拙い言葉で問いかけ、よろめきながら歩み出すその姿は、紛れもなく「人」としての輝きを宿していた。
 
――理(ことわり)が壊れた日、人は神を失った。

かつて、世界はまだ**理(ことわり)**を信じていた。
それは祈りでも魔法でもない、
世界そのものを記す法――。

誰も成功しなかったホムンクルスの創造。
それは奇跡であり、そして――世界の終わりの始まりだった。

理は歪み、国は崩壊する。

灰に沈んだ世界で、二人はまだ“生きている理由”を探している。

――理は命を拒まない。
拒んでいるのは、いつだって人の方だ――


 これは「創られし命」と「灰の研究者」が紡ぐ、世界に刻まれる物語。
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