鋼殻魔導兵の黎戦記
――祈りを失った兵器が、祈りの世界を旅する。
大陸〈アルテリオス〉の人々は、生まれながらに精霊と契約し、祈りと共に生きてきた。
火は燃え、水は流れ、風は歌い、命は巡る。
それらすべてが“祈り”によって結ばれ、この世界の循環を成していた。
だが、ただひとつ。
帝国だけがその循環を拒んだ。
神を束縛と呼び、精霊を分解し、祈りを科学で置き換えようとした。
その果てに生まれたのが――〈鋼殻魔導兵(アームド・スピリット)〉。
帝国が神を模して創り出した、生体と機構の融合兵。
その数はわずかで、一体ごとに戦場の均衡を崩す“神話級の兵器”として扱われた。
エインもまた、その一体である。
被検体No.25――エイン。
炎の大精霊の欠片を宿す彼は、祈りを知らぬ兵器でありながら、
ある日、命令ではなく“意志”で動いた。
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絶やされかけた聖火を守る“灯守(ともしもり)”の末裔。
その光が、エインの中に眠っていた“心”を呼び覚ます。
祈りを信じる国々。
祈りを棄てた帝国。
そして、祈りを知らぬ兵器。
――魂と鋼が交錯する中で、世界は“祈りの再生”を求めて動き出す。
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