婚約破棄? では、その妄想婚約者はどちらにいらっしゃいますの? ―悪役令嬢は王国の均衡を選ぶ―

「婚約破棄?
では、そのご婚約者はどちらにいらっしゃいますの?」

王立学院の舞踏会で突きつけられた、王太子からの一方的な婚約破棄。
理由は“真実の愛”。

だが、その場にいた誰もが気づいていなかった。
その婚約破棄すら――すでに“盤面の一手”であったことを。

公爵令嬢フローレスは、静かに微笑む。
完璧な優等生としてではなく、“悪役令嬢”として。

王太子、王家、公爵家、貴族社会。
すべてを巻き込みながら進むのは、破滅ではない。
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