偽物のバタフライエフェクト
「どうせ裏切られるなら、信じるべきじゃない」
黒い潮と呼ばれる汚染に蝕まれた世界。
かつて裏切られ、家族も居場所も失った天才魔法師セレナは、唯一黒い潮を浄化できる存在として幻の〈ルーメニクス大魔導図書館〉に身を寄せていた。
ある日、図書館の任務のため訪れた北方の町で、セレナは銀の髪と湖の瞳を持つ青年――イグニス・カルフレインと出会う。
イグニスもまた皇帝陛下の命を受け、「黒い潮の調査」を秘密裏に行っていた。
セレナはイグニスから協力関係の契約を持ち掛けられ、渋々その契約に同意する。そしてイグニスのまっすぐな視線と言葉に戸惑いながら、失くしたはずの温もりを思い出していく……。
だが、その出会い――再会は、何度も繰り返してきたことを忘れた世界に再びエラーを刻んでいた。
それは、最後のループの始まりだった。
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