満ちた月に啼く

時々……黄金の瞳に見つめられている夢を見る。

それは何年も変わることなく続く夢で、平凡な私にとって唯一と言っていい奇特な個所だった。―――そう思っていたのに。突然現れた不思議な生き物によって、私は心揺らがされ、人生を変えられることになった。まさか、真っ赤になった仏頂面を「可愛い」と思えるようになるとは、思いもしなかった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,442 位 / 184,442件 ファンタジー 42,392 位 / 42,392件

処理中です...