満ちた月に啼く
時々……黄金の瞳に見つめられている夢を見る。
それは何年も変わることなく続く夢で、平凡な私にとって唯一と言っていい奇特な個所だった。―――そう思っていたのに。突然現れた不思議な生き物によって、私は心揺らがされ、人生を変えられることになった。まさか、真っ赤になった仏頂面を「可愛い」と思えるようになるとは、思いもしなかった。
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