【伝承幻想譚】小望月の人魚
忘れてもなお、めぐり逢う伝承幻想譚――
過去の記憶を持たぬひとりの女が、ある島を訪れる。
そこで彼女は、古びた神楽殿に不思議な懐かしさを覚えていた。
小望月の夜、彼女の体は透け始め、
島に古くから伝わる「神楽の巫女」として見出されてしまう。
島の言い伝え――
花婿候補――
閉ざされた部屋――
何も知らぬまま囚われた彼女を救おうとしたのは、老いた島の神主だった。
月夜の海で失われた記憶と、真珠に残された想い。
忘れたはずの縁が、静かにもう一度めぐり始めた。
※本作は「揺らぎシリーズ」の一話完結作品です。
※約5,000字/読了目安:約9分
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