【短編025】 時をかける猫 全10話
週に二度、自転車を押して通る坂道で、涼太は必ず一匹の猫に出会う。
誰もが「ハル」と呼ぶその猫は、なぜか同じ場所に座り、涼太を見つめていた。
ある日、その坂で現実の“ずれ”が起きる。
見知らぬ学生服の男、存在しないはずの風景、そして確かに触れた過去。
やがて涼太は知ることになる。
あの坂は、ただの道ではない。
時間の境界が、静かにほどけていく場所だった。
猫は、何を見ているのか。
そして「ハル坂」と呼ばれる理由とは――。
坂道をきっかけに、過去と現在が交差するタイムSFミステリー。
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