酸素残量30デイズ ~親友か、私か。脱出ポッドは1人乗り~
残された酸素は30日分。脱出ポッドは【1人乗り】。――ねえ、どっちが生き残る?
宇宙ステーション『アーク』で発生した未曾有の爆発事故。
辛くも生き残ったのは、平凡な作業員の「私」と、誰よりも優しく完璧な親友の「ノア」だけだった。
逃げ込んだ先の第4隔離ブロックは完全に密室化。救助の望みは絶たれた。
絶望的な状況の中、部屋の中央に鎮座する唯一の希望『緊急脱出ポッド』。
しかし、無機質なシステム音声が残酷な事実を告げる。
「――定員:1名」
パニックに陥る私に対し、ノアは静かに微笑んで言った。
「心配ない。絶対に君を助けるよ」
己の命を投げ出してでも、私を生かそうとするノア。
食料を譲り、危険な修理を素手で行う。その異常なまでの自己犠牲に、私は徐々に違和感と恐怖を覚え始める。
――なぜ、そこまでして私を?
――お前は本当に、私の知る「親友」なのか?
極限の密室。刻一刻と減っていく酸素メーター。そして暴かれる残酷な真実。
自分が助かるために、親友を見捨てるか。
親友を助けて、自分が死ぬか。
息もつかせぬ究極の「死の二択」の果てに、二人が辿り着く結末とは。
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しかし、無機質なシステム音声が残酷な事実を告げる。
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「心配ない。絶対に君を助けるよ」
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