「劇団持ちの女はいらない」と婚約破棄された推し活令嬢、借金一千万の劇団を満席にします〜私を推す最古参は第二王子でした〜
「劇団持ちの女はいらない」
父を亡くした十九歳の男爵令嬢リゼットは、借金一千万リルの劇団を押しつけられたうえ、婚約者から捨てられてしまう。
現在の観客は、たった三人。九十日後の再審査に落ちれば、劇場も王立認定も失う。
けれどリゼットの前世は、誰にも推されなかった元地下アイドル――そして、無名の芸能人を大舞台へ送り出した敏腕マネージャーだった。
「この劇団には、まだ誰にも見つかっていない推しがいる」
街角公演、役者別の案内札、魔写絵、後援会、収支公開。役者の権利と健康を守りながら、リゼットは客席三人の劇団を満席へ導いていく。
そんな彼女へ、匿名後援者Kから手紙が届く。
Kは、成功の陰に隠れた彼女の仕事を誰より具体的に褒め、決して舞台へ介入しない。リゼットは少しずつ、彼にだけ弱音を打ち明けるようになる。
だがKの正体は、一般客として劇場へ通っていた第二王子クラウスで――。
婚約破棄された敏腕令嬢の劇団再建と、彼女を最初から推し続けた不器用な第二王子の身分差恋愛。最後に二千人から名前を呼ばれるのは、他人ばかりを推してきたリゼット自身だった。
父を亡くした十九歳の男爵令嬢リゼットは、借金一千万リルの劇団を押しつけられたうえ、婚約者から捨てられてしまう。
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