俺の可愛い弟が【勇者】だった

 三年前、三百年前の先代勇者が魔王を討ったとされるその日、人類は震撼した。
 東北の果て――かつて魔王城があったとされる方角から放たれた禍々しい波動。
 【魔王】が再び現れたのだ。
 【勇者】のスキルを与えられた可愛い弟リュカを守るため、城への就職も蹴って一緒に旅をしてやるぜ!と意気込んだ俺だけど、パーティメンバーの様子がおかしい。
 マッチョな第一騎士団副団長ゲオルグに、ツンデレ気味な最年少宮廷魔導師長ヨハン。
 唯一の女性メンバー【聖女】のアンジュは重度の人見知りで――!?
 仲良くなったのはいいけど、これって本当に友情だよな!? なあ!?
 こうなったら早く【魔王】倒して解散するしか――ってなんでお前まで!?

 これは【鑑定】スキルを持つ【勇者】の兄、カイ・クラウゼンが異常な周りに好かれながら【魔王】討伐を目指すお話。

小説家になろう様の方にも投稿しています。
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