勘違いは程々に
年に一度開催される、王国主催の馬上槍試合(トーナメント)。
大歓声の中、円形闘技場の中央で勝者の証であるトロフィーを受け取ったのは、精鋭揃いで名高い第一騎士団で副団長を務めるリアム・エズモンド。
トーナメントの優勝者は、褒美としてどんな願いもひとつだけ叶えてもらうことができる。
観客は皆、彼が今日かねてから恋仲にあった第二王女との結婚の許しを得るため、その権利を使うのではないかと噂していた。
歓声の中見つめ合うふたりに安堵のため息を漏らしたのは、リアムの婚約者フィオナだった。
(これでやっと、彼を解放してあげられる……)
大歓声の中、円形闘技場の中央で勝者の証であるトロフィーを受け取ったのは、精鋭揃いで名高い第一騎士団で副団長を務めるリアム・エズモンド。
トーナメントの優勝者は、褒美としてどんな願いもひとつだけ叶えてもらうことができる。
観客は皆、彼が今日かねてから恋仲にあった第二王女との結婚の許しを得るため、その権利を使うのではないかと噂していた。
歓声の中見つめ合うふたりに安堵のため息を漏らしたのは、リアムの婚約者フィオナだった。
(これでやっと、彼を解放してあげられる……)
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王女とリアムが相愛だというのが、フィオナの勘違いなのはわかったけど。
自分の娘と変わらない年頃の、しかも王女(縁談も既にある)に結婚してくれって言われて、ジェラルドが「ありがとう」とはならんだろ。
王女は叶わぬ恋に酔いしれているだけで、当のジェラルドの気持ちは微塵も考えていないし、国王も結婚という相手の気持ちもある事なのに、本人の承諾もなく王女の願いを叶えると言ってしまった。
ジェラルドに断る権利はあるんだろうか?
ジェラルドが王女に対して厳しい態度を取るのは曖昧な態度で勘違いさせない為で、照れ隠しとかではないと思うんだけど。
普通に考えて自分の子と同じ年頃の娘に好意をもったら気持ち悪いじゃ済まない筈なのに、何でリアムは王女の考えに傾倒しちゃったのかな?
リアムもリアムで、さんざん王女に構ったのが婚約者のフィオナに勘違いさせているとは気付かない。
全ては気の毒な王女の願いを叶える為だったんだって言われて、フィオナが納得していると考えているならリアムもおめでたい。
団長負けるイコール団長交代とかで、名前を言わずに役職だけで願ったら面白いのに。
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