遅すぎた騎士は、それでも誰かを救いたい

王の命令で時を越えた騎士は、すべてを救うはずだった。

だが目覚めた時、国はすでに滅びていた。

二十年。
守るべき主君も、親友も、すべてを失い、
彼は“生き残ってしまった罪”だけを抱えていた。

「お前がいれば、違ったかもしれない」

その言葉を否定できないまま、隣国へと追放される。

そこで出会ったのは——
自分と同じ顔をした、ひとりの少年。

本来、自分が死んだ後に生まれるはずだった命。
明るく笑うその存在は、歪んだ運命の中で壊れかけていた。

もう遅いかもしれない。
それでも。

それでも彼は、救いたいと思ってしまった。

これは、
──遅すぎた騎士が、それでも誰かを救おうとする物語。
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