婚約破棄、感謝いたします! 毒舌鑑定令嬢は一歩も動かず国を豊かにして二度寝したい 〜氷の皇帝を『研磨』したら、愛が重すぎて眠れません〜
「リセット・クォーツ! 鑑定しか能のない地味な女など、我が王妃には不要だ!」 きらびやかな夜会で言い放たれた、第一王子ジークフリートからの婚約破棄。
しかし、元社畜のリセットは心の中でガッツポーズを決める。 (((やった! これでようやく、一生寝て過ごせる「究極のニート生活」が手に入る!)))
彼女には、あらゆる物質の本質を見抜き、価値を判定する伝説の『鑑定眼(ギフト)』があった。追放される際、王子の自慢の家宝が「安物のガラス玉」であることを毒舌と共に暴露し、颯爽と王国を去る。
目指すは、誰も追ってこない極寒の地、シュタルク帝国。 そこで彼女が出会ったのは、魔力の暴走により触れるものすべてを凍らせる、呪われた「氷の皇帝」エドワルドだった。
「……拾った石が皇帝だったなんて。でも、この魔力……最高の『全自動床暖房』になるわね」
リセットは面倒くさそうに指先を動かし、皇帝を閉じ込める呪いの氷を「研磨(カット)」して解き放つ。 呪いから救われた皇帝は、自分を「暖房器具」扱いする不遜で美しいリセットに、狂気にも似た執着を抱き始め――。
「リセット、君の鑑定眼で測ってみろ。私のこの愛に、どれほどの価値があるのかを」 「……鑑定不能。愛が重すぎて、針が振り切れてますわ。……いいから、早く寝かせてください」
一歩も動きたくない毒舌令嬢と、彼女を永遠に独占したい皇帝。 これは、世界を磨き上げる鑑定眼を持つ少女が、図らずも国を救い、溺愛され、最高の二度寝を手に入れるまでの物語。
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