お探しなのは侍女ですか?魔女ですか?それとも王子様ですか?
ローレルは王子である。……一応。
母親は魔術王国であったハルフランド王国の最後の王女エルリア。父親はその王国を滅ぼした張本人のマリーズリア王国の国王。
亡き国復興の象徴として担ぎ出されることを恐れられ、殺されそうになったが、一生幽閉をされることと引き換えに生き延びることのできた、悲劇の王子……のはずだった。
しかしそんなローレルの特技は女装。
持ち前の女顔と七色の声で侍女ローリエという仮の姿になっては王宮内を動き回ったり、城下に抜けだしては魔女ローラという名で占いをしては小遣い稼ぎをしたりしていた。
そんなさなか、突然に王宮のクーデターが起きてしまった。
なんだか知らないうちに逃げてることにされてしまったローレルだったが。
「じゃ、逃げるか!」
付き人アリクと護衛センシを巻き添えに始まった、守銭奴王子の能天気な逃走劇が始まった。
※不定期更新
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