余命一年と宣告されたので、好きな子脅して付き合うことにした。

「オレの寿命、あと一年なんだって。だから彼女になってよ。一年間だけ」

 幼い頃からずっと好きだったすみれに告白した、余命宣告と共に。

 そんな告白は、脅しのようなものだけれど、それでもかまわなかった。

 大好きなすみれに幸せになってもらうためなら、オレはどんな男にでもなってやるさ──。

 運命にあがくように、ひたむきに生きる健と幼なじみの二人。切ない恋と青春の物語。


登場人物紹介

中山 健(たかやま たける)
心臓の病により、幼い頃から病弱だった。高校一年。
人に弱音をあまり吐かず、いじっぱりで気が強いところがあるが、自分より周囲の人間の幸せを願う優しい少年。

沢村 すみれ(さわむら すみれ)
幼なじみの少女。健と同じクラス。
病に苦しむ健を、ずっと心配してきた。

佐々木 信(ささき しん)
幼なじみの少年。長身で力も強いが、少し気弱なところがある。


※ノベマにも掲載しております。
24h.ポイント 0pt
20
小説 183,836 位 / 183,836件 ライト文芸 7,357 位 / 7,357件