竜王の妃は兎の薬師に嫁ぎたい
大きな山を隔て、人間界と動物界が並ぶ世界。
人間界の小村から動物界の竜王に友誼の印として捧げられた佑は、側室として居心地の悪い日々を送っていた。
そんな中、気晴らしにと勧められたお祭りを見に行く途中、乗っていた蜘蛛車が暴走し、車外に放り出されてしまう。頭に怪我を負った佑を助けてくれたのは、薬師の明月だった。
明月がどうやら佑の身分を知らないようだ、ということに気づき、内裏に戻りたくなかった佑はとっさに嘘をつく。
「名前が思い出せない。自分が誰か分からない」
そして薬師見習いとして働き始める佑だったが、ひょんなことから正体がばれ、宮中に連れ戻されてしまう。
愛している、けれども正体を知ってしまったからには君と付き合うことはできない――明月は、身分を明かした佑にそう告げるのだった。
お花好きで気弱な白兎の薬師×姉の代わりに嫁いできた青年
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