骸の守神

信仰の失われた現代、人々の想いは、科学へと移ろっていった。
世界に忘れられた存在、世界に必要とされなくなった存在。
ゆっくりと消えゆく者達と、それでも抗う者達と。

そして、別の世界に求められる者。



これは、古い書物に記された、世界の記録。

世界は、そこに生きる者達の意識の外で、静かに滅びへの運命を辿っていた。
滅びるべきであった世界、滅びる運命にある世界。
それでも生きようと、それでも助けようと。
偉大なる龍の御子が、世界を渡り、その使命を。
生まれた意味を求める物語。
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